「ゲーマーズ!(TVアニメ動画)」

総合得点
83.1
感想・評価
1096
棚に入れた
5174
ランキング
335
★★★★☆ 3.6 (1096)
物語
3.6
作画
3.4
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.8

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ネタではなく、ストーリーで魅せるコメディ

 原作は未読。
 視聴時、事前情報がまったくなく、序盤において主人公の雨野 景太がゲーム部部長の天道 花憐に
ゲーム部に勧誘されるくだりから、主人公がゲーム部で活動する部活ものかと思いきや、まさかの
お断り展開。
 以後は景太を始めとする主要キャラ5人の勘違いがそれぞれが迷走していくシチュエーション
コメディが主流に。
 最近のコメディはストーリーの上に乗っかるネタで笑いを取るものが多く、こういうストーリー
そのもので笑いが取れる作品は最近では珍しいかも。
 このキャラの勘違いも1対1ぐらいならともかく5人全員となると結構構成力が要りそうな感じで、
「よくできた話だなあ」という印象。
 ただ、ずっと勘違いしっぱなしであるためにやや一本調子の感がある。例えば、ある程度の収束が
見られたかと思ったら、新たな勘違いが始まるといった感じの緩急が欲しかったかも。
 この勘違いという部分では景太と桜野 亜玖璃のやり取りがよく誤解されていたが、感情的な
思い入れがない分、逆に屈託なく接することができるんだろうなあという感じ。

 このドタバタに翻弄されるキャラ達だが精神的にもろい印象があった。そんな中では一見引っ込み
思案の景太がその実一番タフだったり。
 ヒロインに関してはいずれも不器用で、それでいて健気ところがなかなか可愛く、応援したく
なってしまう。ただ花憐と星ノ守 千秋はいずれも景太に恋愛感情を抱いているため、観ていて
ちょっと切ない感も。アニメ描写部分以降はどうなっているのか知らないけど。

 あと、この話はメインモチーフであるゲーム要素が無くても成立してしまうもので、そういう
意味ではゲーム要素はあまり活かされていなかったようでちょっと勿体ない。小ネタとしてのゲーム
要素は結構面白かったけど。
 もっとも各キャラの特性などはゲーマーゆえのものという感じで、そういったキャラクター性が
勘違いを生んでいるという意味では、ゲーマー要素はストーリーに大いに活かされているのかな。
 このゲーマーという要素で印象深かったのが12話。ストーリーとしては11話が実質的な締めで、
この12話は尺調整的な内容だったが、本筋に絡んでいないだけにゲーマーと一般人の感覚の違いと
いうネタ的部分を前面に押し出した内容が面白かった。
 自分自身はゲーマーではないので、亜玖璃の感覚に近かったりするけど。

2019/09/16

投稿 : 2019/09/16
閲覧 : 271
サンキュー:

5

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