Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
一生懸命奏でますっ♪ ロリ&ポップなシンフォニー、開演!!
この作品の原作は未読ですが、放送が決定した時から視聴を楽しみにしていた作品です。
なぜならこの作品のイラスト担当は「まったく、小学生は最高だぜ!!」という名台詞(?)を生み出した「ロウきゅーぶ」を手掛けられたてぃんくるさんだから…
てぃんくるさんは繊細で可憐さと儚げさを併せ持った女の子を描かせたら最強の部類に入る絵師だと思っています。
てぃんくるさんの創り出す幻想世界…どっぷり浸かっていたいと心から思います。
そんなてぃんくるさんの作画を引っさげた作品…気にならない筈がありません。
ロウきゅーぶ!はバスケットボールに情熱を注ぐ物語でしたが、今度のお題はバンド活動です。
お題は違いますが、登場人物の構成はほぼ一緒…
ロウきゅーぶ!で智花たち女子バスケットボール部のコーチを務めた長谷川昴と同位置にいるのは、小学生3人組バンド「リヤン・ド・ファミユ」の協力者である貫井 響…
慧心学園女子バスケットボール部の5人と相対するのは、リヤン・ド・ファミユの五島 潤、紅葉谷 希美と金城 そらの3人組です。
メインボーカル&ギターを担当する五島 潤はロウきゅーぶ!における湊 智花的な存在…
ベース担当の紅葉谷 希美は三沢 真帆と永塚 紗季を足して2で割った印象…
ドラム担当の金城 そらの立ち位置は、袴田 ひなたで決まりでしょう…
こう考えると、キャラのイメージが分かる人には分かりやすいかと…
これだけじゃありませんよ…
ロウきゅーぶ!で昴の幼馴染で何かと昴を気にかけていた荻山 葵…
幼馴染ではありませんが本作では鳥海 桜花という響のクラスメイトが葵と同じ立場で小学生のみんなを見守っています。
しかも、どちらの声優さんも伊藤かな恵さんというオマケ付き…
こんな感じでロウきゅーぶ!の事を思い返していたら思い出したことが一つ…
そう、主人公の長谷川昴は羨ましいを通り越して憎いくらい女の子たちにモテモテだったんですよね…
そしてその設定は脈々と受け継がれています。従って、今度の貫井 響のモテッぷりも相当なモノだと思います。
まったく優しいんだか優柔不断なんだか分からない感じ…なんですけど何故かモテるんですよね。
ロウきゅーぶ!の1期が放送されてから約6年もの月日が経っているというのに…
こんなにも世の中のニーズが変わっていないなんて…
「少女はスポコン! コーチはロリコン!?」
そういえば以前こんなキャッチフレーズが流行ったのを思い出しました。
いやいや、ロリコンは行き過ぎたら犯罪ですから…
今回登場する小学生は確かに可愛いと思います。
自分たちで目標を決めてそこに向かって走っていく…
たくさんの障害にぶつかりました、3人で何とか乗り切ってきました。
その思いも言動も彼女たちの純粋な優しさそのもの…
だから見ていて応援したくもなります…
でも今回個人的にイチ推しだったのは鳥海 桜花だったと思います。
思い返してみると、ロウきゅーぶ!でも葵の存在は気になっていましたから…
彼女たちは決して主役じゃないので、きっと彼女たちが本来持つ魅力の半分も描かれていない様に思います。
だって、メインをより引き立てる上での障害にしかならないから…
でも彼女たちは時に自分の気持ちを押し殺しながらそれでも傍で見守ることを選択するんです。
決して良い気持ちばかりじゃなかったと思います。
時には目の前の光景を見るのが辛くなったり、自分の汚い気持ちを罵った事も一度や二度じゃなかったかもしれません。
それでも彼女たちは明るく気丈に振る舞うんですよね…
その目は自分に向いていない事を知っていたとしても…
相手は小学生ですからムキになれる筈もないんですけどね…
でもそんな彼女たちの思いも姿も十分魅力的だったと思います。
どちらもCVが伊藤かな恵さんだったから…からそう感じたのかもしれませんけれど…
綺麗な作画と頑張っている女の子の雄姿が溢れんばかりのこの作品…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは「羽ばたきのバースデイ」
エンディングテーマは「楔」
どちらも3人で結成したバンドBaby's breathで歌っています。
どちらかというと全体的に重みのある曲調のエンディングが好みだったように思います。
1クール全12話の物語でした。
物語の内容的にも1クールで綺麗な纏まっていたと思います。
今後の彼女たちの活躍と成長が楽しみです。
この作品も…続きが制作されるなら絶対視聴する作品なんだろうな…と思っています。