nloveY さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
あとのことはまかしてお前の一番いい球 投げろ!!
1期、2期含めての評価です。(何度もレビュー編集してます)
5点中5点
私は特別、野球が好きなわけではありませんが本作はとても好きです。
色々なスポーツアニメを見て来ましたが2期まで含みある意味完成された作品の様に感じます。
もちろん、原作はこの後も続きますが本作の魅力の一つであるバッテリーの成長がありますが、ちょうどアニメ化されている所で一つ壁を超えてしまうジレンマがあります。
それとよく言われていることですがしばらく武蔵野第一高校の榛名がメインになります。仮に3期があるとしても作りにくいのかなという印象もあります。
◎私が特に評価しているポイント
・アニメに置ける心理描写はとても大切、しかし多くのスポーツは瞬間瞬間が大事です。そこを疎かにしてしまうと違和感のある描写になってしまうことから監督はそこを物凄く慎重に扱ったようです。
・キャラクター達が画面外で会話をしていることが多々あり自然と作品の世界観に入り込めます。私は結構こういう部分を気にしていて物語に集中できるかどうかの一つの鍵になっているように思えます。
・対戦相手サイドの物語も深く描写しているので敵チームも応援したくなる。(後述します)
・スポーツ心理学の要素が豊富。(原作者が心理学専攻のため説得力があります)
・原作者の高校野球の応援団や応援している親御さんへのインタビューのインスピレーション、作中の応援団の演奏や音声は実際の物が反映されていてこだわりが作品に良い作用をもたらしています。
◎ここまで高評価の理由は結局、試合が面白いことに尽きます。
1期26話+2期13話で4試合描かれています。他と比べて圧倒的に少ないと思います。その分一試合の密度は高いですし、一つひとつメッセージ性があり、対戦相手サイドのドラマもあります。
特に好きなのは2期の埼玉戦で{netabare}辞めていく部員がトラウマで強く言うことができない部長目線の描写が秀逸です。それと第4話と第5話のタイトルにもなっている、"野球シンドイ"からの"野球やりたい"の流れがすごくジンときます。これは主に埼玉の投手経験の浅い二年生ピッチャーのドラマで才能はあるけど頼りにならない一年生捕手や一年に強く言葉を言えない三年生部長への不満や苛立ちをベースに進行していきます。
一方、西浦サイドは怪我をしているのにも関わらず自分より活躍するチーム一番手の田島を猛烈に意識する部長でもある二番手花井の葛藤を描いています。この試合はワンサイドゲームではありますがそれぞれの人間味が溢れている回でもあるのでとても好きです。{/netabare}
1期の特別編 基本のキホンの武蔵野第一の榛名と加具山の話が結構好きだったりします。どちらかというとヒール役だった榛名の過去話もあり、いっきに好きなキャラになった人も多いことでしょう。
見てない人に少しでも魅力が伝わればと思い、長めに書いてみました。
書きたいことは他にもたくさんありますがこの辺にしておきます。
最後にレビュータイトルは桐青戦のラストです。名言ですよね~