jolljoll さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
辛辣な凄腕ゴーストバスター
小野不由美さん原作のホラーミステリーになります。小説の初版は1989年と割と古めです。2010年にリライト版が出版されており、その新しい方が今作の原作といえるのかな?(リライト版しか読んでいないので分りません)小野不由美さんといえば『屍鬼』(藤崎竜漫画化、アニメ化済)や『残穢』(実写映画化済)といった純然たるホラーが得意な作家さんですが、『十二国記』(アニメ化済)のような大河ファンタジーもいける、いわゆるライトノベル的なモノも面白いモノを書いてくれる作家さんです。今作はその中で、割とライトノベル的な作風に位置付けられる作品だと思います。
話としては、オカルト事件を個性的なメンバーで解決していく、という流れを2クールに亘って幾つか行います。キャラクタ―達のバックボーンの掘り下げなどは、サービスシーンのように出てくることはありますが、話の本筋にはそこまで影響しないので、基本的には1つ1つの事件が綺麗に終わります。その為、最後まで視聴した時に、変なモヤモヤ感はそこまで残らないと思います。(もちろんもっと見てみたいと思うことはあるかもしれませんが。)
事件を解決するスタイルは、調査と見聞を繰り返すという、地味な感じが基本です。異能力バトルはありますが、比率もそこまで高くはなく、力押しでもありません。夜中に一人で見ると中々に怖いと思えるシーンもあり、おすすめです。
ただ作画については昨今のアニメで眼が肥えている場合、少々物足りなく感じてしまうかもしれません。OPに至っては「……」です。
ホラーが好きな方、辛辣な美少年が好きな方、苦学生の少女が好きな方、寡黙な青年が好きな方、ショタ神父が好きな方、微妙な巫女さんが好きな方、チャラい坊さんが好きな方は是非。