Lovin さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
観た感じ
■情報
{netabare}原作:あさりよしとお
監督:矢吹公郎
脚本:島田満
キャラクターデザイン:関野昌弘
制作:動画工房
時間:45分弱
OP:「いちばんステキなラブ・ソング」
by 斉藤美和子
ED:「すぷりんぐ・そんぐ」
by 斉藤美和子
{/netabare}
■感想
知識:原作漫画未読、存在は知っていた
鑑賞:動画
概要:SF型ファミリー系
成分:交通遺児、お母さん、お父さん
設定:航行する宇宙船は…
{netabare}世間的に「あさりよしとお」と言う原作者の作品に対する評価は如何ほどのものなのだろうか?個人的にはン十年前、高校の級友がこの作品の原作コミックスを読んでいたので私もそれを読んだと言う勘違いと、関連性を感じないタイトルから永年に渡り「訳のわからない話」と言う印象を拭えずに居た。だって何処から出てくるのかわからない「カールビンソン」ですよ?
そしてこの作品の存在など露ほども思い浮かべない、番組編成が変わり観ていた作品が次々と最終回を迎える時期にふと目にした「宇宙家族カールビンソンOVA」の文字。ネガティブな印象しかなかったが「観るのないしまあええか」と軽い気持ちで手を出してみた。OVAと言うことなのでOVA用の話なのかと思いきや、最近課金要求の激しいWikipediaを斜め読みしたところだが、案外この話が中心に有るのではと感じ、同時に「悪ないやん」と言う好感が持てたが、それ以前に作品を観ながらラバーカップ(俗称はトイレのスッポン的表現のアレ)並みの吸引力で引き込まれた。
タイトルはふざけているし、メインのコロナを除いてホモサピエンスらしいキャラには全く登場しないし、Wikipediaを読んだ今でもコロナ(とお父さんとお母さん)以外のキャラの顔と名前が一致しない、と言うか名前を覚えていない。そんな話の何が良かったのか、は観ればわかる。知識が作品の存在と言うレベルの私でも問題なく理解できたので、このレビューでは設定等も書かないことにする。それと棚に入れていて「観終わった」レビュアーも居るのに、私がレビュー初投稿と言う事も有り、私がこの作品の魅力を表現できるとも思えないので控えておく。
話としてはネガティブな印象しかなかった私には衝撃的に目から鱗だった。制作年を考えても表現や展開に衝撃的なものや刺激的なものは殆どないが、ヤったり犯られたりというエピソードばかりの近年の作品とは違う温かさや優しさを感じた。そして余り評価をしていなかった「あさりよしとお」の作品で感じたと言う私自身の衝撃も大きかった。
声優陣はバブル時代のアニメを知っている方には懐かしい面々だと思う。その前から結構いい歳なのに一軍扱いされていた方々ばかりだ。私の知る限りでは、未来形アイドルの水谷優子、冷越豪の玄田哲章、一休さんの藤田淑子、キン肉マンの神谷明、鉄ちゃんの三ツ矢雄二、アナゴさんの若本規夫、ブランドンの中原茂。制作陣に詳しいわけではないが、動画に神戸洋行という人が居た(私が知る方と同一人物なのかは不明)。
現在若干多忙でかなりメンタルをやられている私には「一杯のかけそば」的な癒しがあったが、現在に多いテラフォーミングしたり巨人が登場したりグールに突然変異したりする作品が大好きな方にはお奨めできないが、案外ほっこりしてしまう作品を求めている方にはお奨めできるかもしれない。ただ、今時のCGっぽいサムネは詐欺であり、作中何度か突っ込みの入るキャラの風貌に於いてはその限りではない。
{/netabare}
■蛇足
{netabare}しかしあいつらいい加減なのに根性は結構有る。
{/netabare}