たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
80年代イズム満載
80年代という時代を今考えると、とんでもなく浮かれた時代だったと思う。バブル期真っ盛りでもあり、トレンディドラマや性の多様化、ロリコンブームともはや何でもアリの時代だった。
江口寿史はどちらかといえば、「すすめ!パイレーツ!!」はまっとうなギャグパロ漫画だったし、この頃からトレンディ要素をふんだんに取り入れてヒットを飛ばしたと言える。
女の子の描き方が実にポップでキュートで、男が思い描く当時のエロ漫画のような色気はないものの女性ウケは抜群。
しかも、主人公のひばりくんは「ボク」っ子の男の娘ということで、昨今のオタク文化の先取りをしている。
時代とともにシンクロした「ザ・80年代イズム」そのものだ。
今のオタク文化はどちらかといえば現実逃避に近いが、この作品は「時代」もそういう空気だった。
もはやこういった世代を通じた漫画は出にくいだろう。
というよりも、世代を代弁できるような作品は非常に難しい。