うたわれリアン さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
無人の廃墟に残ったプラネタリウムで・・・
鬱にならない程度に悲しいお話でした。
見始めは特にレビュー等は見ず、アニマックス+でなんとなく見つけて、視聴しました。
近未来、戦争により人類が滅亡した世界のSFファンタジーです。
プラネタリウムで働くロボットほしの・ゆめみは、人間のために尽くして働くことが喜びだと思い、廃墟となり無人となった街を見てもなお変わらず思い続け、そして神様に願うのは「天国を二つに分けないでください。人間とロボットに分かれず、天国に行っても人間の役に立ちたい。」と、切なく儚い願いに涙が出ました。
そんなゆめみと出会った一人の男性、始めはゆめみを警戒しますが、段々と打ち解けて、ゆめみの為にプラネタリウムの壊れた投影機を修理したり、一々質問してくるゆめみを邪険にせずしっかりと答えたり、ゆめみの将来を考えたりと、ロボットから一方的に尽くされるのではなく、人間もロボットと協力して共に生きていくというメッセージを感じました。
滅亡している世界ですが、焦点をこのゆめみと男性に絞り、プラネタリウムにいる間に敵ロボットからの奇襲などもなく、背景的な部分は必要最小限の回想で、二人の関係性を中心的に描かれていた事はとても良かったです。
プラネタリウムで投影中のゆめみの語り声も心地が良く、本当にプラネタリウムにいるような気持ちになれました。
劇場版、星の人の方で感想詳しく書いてます。
このアニメを見る上で「星の人」無しでは語れないです。