タック二階堂 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
泥クジラで暮らす人達のファンタジー。
砂刑歴93年―
砂の海に覆われた世界の中、小島のような漂泊船
「泥クジラ」の上で暮らす人々がいた。
外界との接触がまったく無いこの島の人口は、513人。
感情を源とする超能力“情念動(サイミア)”を
有する代わりに短命な「印(シルシ)」と、
能力を持たないが長命の「無印(むいん)」という
種族からなる彼らは、小さな共同体を形成し穏やかに
過ごしていたのである。
島の記録係である「印」のチャクロは、ある日
「泥クジラ」に漂着した廃墟船を調査する中で、
謎の少女“リコス”と出会う。島の人間にとって、
初めてとなる外界の人間との接触。
それは新世界を開く福音なのか―。
(公式より)
というお話。
初回を観る限り、非常にバランスの良いファンタジー
という印象を受けました。
ストーリー展開、演出、BGM、演技、作画どれを
とっても高い水準。とても大物感がある作品という
ところでしょうか。
今後のストーリー展開も気になりますし、非常に
楽しみです。これはダークホースが躍り出た感じ。
もちろん、継続視聴です。
======第3話視聴後、追記です。
いやあ、とんでもねえ話になってきやがりました…
まあ、これからどうなるのか気になります。
======最終話視聴後、感想です。
おかしいなあ…
うまく展開すれば、今期の覇権まであったくらい
質の高いファンタジーだと思ったのですが…
中盤モタモタしすぎて、泥クジラが目指す方向を
見つけるのが遅すぎた感じ。
そして、リコスの兄の登場と出陣が遅すぎ。
そこまで風呂敷を終盤に広げたら、そりゃ1クール
で畳むのは無理でしょうよ。
そんなわけで、あらゆる事柄・問題をすべて
投げっぱなしで、みんなで歌を歌って、手を繋いで、
お遊戯会みたいなことをやって終了。
典型的な「僕たちの戦いはこれからだ」エンド。
2期をやるなら、これでもアリかもしれませんが、
そうでないなら、こんな終わらせ方ないですよ。
序盤から中盤の奥行き感たっぷりの重厚さが
あだになって、いろいろ中途半端でした。
もったいない。