タック二階堂 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1話完結のロードムービー的な話。
主人公の人間キノと
言葉を話す二輪車エルメスは、
世界をあちこち旅している。
世界のあちこちには個性豊かな国があり、
人々は自分たちなりの法や常識をもって
暮らしていて、キノとエルメスは
そんな国々を訪れ、基本的に3日間だけ
滞在し、また次の国へと旅立って
いくのだ。
そんなキノとエルメスの旅の話は、
時に優しく、時に哀しく、時に滑稽で、
時に胸に突き刺さる。
そして、珠玉の物語たちは、一言では
言い表せない鮮烈な光景を私たちに
見せてくれるのだ。
“美しくなんかない。そしてそれ故に、
美しい”世界を。
(公式より)
というお話。
シリーズ累計820万部を記録を記録した
小説で、2003年にアニメ化されています。
基本、1話完結のロードムービー的な
ストーリーのようです。
基本はキノとバイクのエルメスがメイン。
訪れる国々で、いろいろなエピソードが
あるといった感じです。
まったく違うけど、なんとなく構図は
今期の『少女終末旅行』と似ているのか
なという印象を受けました。
なお、作者は『銀河鉄道999』をイメージ
しているらしいです。なるほど。
初回は「人を殺していい国」という
物騒な国に入国しますが、それは理由が
あって……という内容。
上手にミスリードをさせて、まるで一休さんの
トンチのような感じでしたね。
立ち上がりとしては上々。キノのCVが最初、
誰だかわからなかったけど、悠木碧さんなんですね。
ホント、役の幅が広くてクレバーな声優だなと。
当然、継続視聴です。
======第5話視聴後、追記です。
今回はA、Bパートの短編2本立て。
Bの「嘘つき達の国」が非常に面白かったです。
元王女の嘘で終わりかと思いきや…
「少女終末旅行」で旅先に出会った青年のCVが
石田彰さんかと思ったら、今度はこちらの旅先に
石田彰あり、とw
面白いですねえw
======第6話視聴後、追記です。
今回はキノではなく、フォトとソウの話。
胸糞の悪い展開からの、毒の野草で全員死亡。
生き残った奴隷・フォトとモトラドの・ソウ。
ソウのCVは緒方恵美さん。さすがの演技力。
『少女終末旅行』とコンセプトが似ているなぁ
というのを前述しましたが、ゲスト声優が
石田彰からの緒方恵美、向こうは三石琴乃。
エヴァつながりまで似ているとはw
======第10話視聴後、追記です。
「優しい国」
旅人に評判の悪い国を訪れるキノとエルメス。
しかし、国民は親切で優しく、キノたちは
手厚くもてなされる。しかし、3日の滞在を
終え、野宿をするキノとエルメスが見たものは…
というお話。
漠然と感じていたのですが、こういう展開って
星新一のショートショートを彷彿させますね。
======第11話視聴後、追記です。
「大人の国」
キノ(とエルメス)の誕生が語られる回です。
なんとも胸糞の悪い両親や国民たち。
そこから逃げ出した新・キノ。
美しい映像も相まって、最高の最終回でした。
って、え?
次回が最終回?
======最終話視聴後、感想です。
なぜ、この話を最終回に持ってきたのでしょうか…
しかもBパートはハンモックで昼寝の前の雑談。
昼寝から目覚めたら、僕たちの旅はこれからだ
エンド…
画竜点睛を欠くといったところ。
ただ、全編を通して、見やすい短編で一捻り
効かせた話が多く、とても楽しく観れました。
今期トップとはいきませんが、常に上位に
ランクしていた良作でした。