marucuru さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
みんな優しくせつなく美しい
先ず絵がきれい。背景がとても美しい。
キャラクターはみんな愛くるしい。どんなお話なのか、っていう事を
全く知りませんでしたが「観てみよう!」という気になりました。
19世紀ヨーロッパ「アルビオン王国」
そこには名門校に通う5人の少女達がいた。容姿端麗、運動能力抜群の
彼女たちにはもう一つ別の顔がある。昼間は普通の女学生、夜は国家の
為に暗躍するスパイ集団だった。
お話には、一人一人を紹介するようなエピソード回があるのですが、、、
これが悲しくて切ない事この上ありません。
時代背景などに翻弄されるお話としては、ありがちなストーリーかも
しれませんが「彼女たちなら何とかするんじゃないか」
いや「何とか頑張ってほしい」と思わせてくれます。
本流のお話は正直面白くないので、このサイドストーリーがお勧めです。
スパイっていう設定ではありますが、駆け引きや暗躍の仕方が、
あまりスパイっぽくはありません。何かと「私たちはスパイだから」
って言い放ったりするのですが、行動原理は感情的なことが多くあります。
スパイが鍛錬や訓練で身に着けた知恵と能力を使って乗り越える困難を、
特殊アイテムでさらっと解決してしまうあたりも、スパイっぽくない
要因かもしれません。
冷酷、仕事に忠実なスパイと言いながら、人間的で心根の優しい彼女たち。
いっその事この設定のまま、色々なエピソードを見せて欲しいと思わせて
くれる作品でした。