STONE さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
グルメモチーフでも基本は王道
原作は未読。
異世界と現代文明の邂逅する作品もかなりの数になるが、そのモチーフも多岐に渡ってきた
感じで、本作は料理。
モチーフは異色でも、現代社会の知識、技術、機器などが中世的異世界に対してアドバンテージを
持つ展開などは王道パターンで、そういう点から意地悪い見方をすると「洋食のねこや」は
現代基準ではごく普通の洋食屋で特別旨いわけではないのかも。
あまり話は進まず、毎話異なった異世界キャラが異なった料理を楽しむというパターンに終始。
更に料理がメインモチーフであるが、登場する料理自体は比較的ポピュラーなものが多い。
そのため、いわゆるウンチクもののような側面は弱く、かつ調理法を描写するような
ハウツーもの的要素も低い。
そういう意味では単調な印象だが、この作品に関してはむしろそれが気持ち良く、料理を楽しむ
異世界キャラと同じように、視聴者も「ねこや」の心地良い雰囲気を楽しむのが良さそう。
こうなると定番料理を多いという点が視聴者に味を想像させやすいというメリットになっている
ように思える。
話が進まないが、別々のキャラが思わぬところで繋がりがあったりするエピソードは楽しい。
あと異世界の客は人間以外の者もおり、種族の特性による食の好みなどを考慮する展開は
ちょっと面白い。
2020/04/10