STONE さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
三人で暮らそうw
原作は未読。
ゆかり法というSF的設定がなされているものの、好きな相手がいるのに家や社会によって、
別の結婚相手が決められてしまうというシチュエーションは古典的なもの。
ただ、この手の多くの作品では決められた相手が本来の恋の障害に過ぎないのに対して、本作の
真田 莉々奈は可愛くていい娘で主人公である根島 由佳吏とも気が合うという、由佳吏にとって
かなり魅力的な存在のようで、こうなると「やはりゆかり法は正しい」という風に思えてしまう。
こうなると定番のヒロインと障害ではなく、二大ヒロインといった図式になるが、高崎 美咲と莉々奈のそれぞれをピックアップしたシーンはいずれもいじらしくて健気で、「こちらを
選ぶべきだ」という気になってしまったw。
作中の由佳吏のスタンスもそんな感じで、一応は「昔から好きだった高崎 美咲に心を
決めているようなこと」を言っているが、その実真田 莉々奈との交流も続けており、まあ
いい加減と言えばいい加減な印象。
主要キャラの立ち位置的には三角関係ものだが、美咲と莉々奈のヒロイン同士が仲良く、
それぞれが自分の気持ちを押し殺して、もう一人のヒロインを押すところが面白い。
もう三人でくっついてしまえばいいんじゃないかとw。
最終的には由佳吏の方向性も、美咲の秘密も判らないまま終了。
原作が未完のために仕方ないと言えば仕方ないが、多くの原作未完アニメ作品の場合、結末は
ともかく主人公の進むべき方向ぐらいは見えていたりする。
特に本作はこの未完部分がモチーフのほぼ全部と言った感じだったので、余計に消化不良感が
あった。
2020/04/09