明日は明日の風 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
恋愛ってなんだろうを考える作品…あなたならどうします? ちょっと考えた
通称『ゆかり法』なる法律で結婚相手を決められてしまう世界での恋愛の話というのがこの物語の大筋です。さまざまな項目を組み合わせ、最良の相手をえらんでいるのだからコンピューターは「私、失敗しないので」と思っていることでしょう。が、人間は単純ではありません。結婚に最良の相手と好きになる人は別。なんだか今の流行兼風潮(か?)…を恋愛模様に置き換えた感じがしないでもありません。
主人公のユカリ、ヒロインの美咲と莉々奈の微妙な関係に特に後半はイライラです。{netabare}展開的にユカリも莉々奈も互いに意識し出すのが分かっていただけに、尚更そう思いました。ただし、最終回のキスシーンはけっこう泣けたけど…ユカリがぶれるのも仕方ないです。厳選された相手で、互いを知るうちに気持ちが行くのも当たり前かと。最後にあんな告白されたら…抑えるのは無理。{/netabare}
それと、中途半端すぎな内容もイライラです。美咲と仁坂の謎、五十嵐の存在、ユカリ法のこと、重要な要点は明かにならずして終わりました。まぁ原作ものでここまで進んでいないようなので仕方ないですか…。では美咲はなぜダメなのか。答えはたぶん{netabare}子どもを産めない体だからだろうと思う。ゆかり法の目的が少子化対策ならそれ以外考えられません。{/netabare}
恋愛ものらしく、微妙な心の変化や心情はうまく表現されていたように思います。作画もキャラも良い感じでした。ただ、個人的な趣向で申し訳ないが、目の大きさが顔の3分の1キャラデザインは苦手です。
真面目に作られた恋愛ものです。人の心の動きを見るのが好きだという人にお勧めします。