退会済のユーザー さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
傑作だが、
間違いなく傑作ですが、原作は読んでいません。
原作ファンにはアニメは不評らしいです。
貴志祐介さんは黒い家や悪の教典などのリアルホラーが有名な作家。
今までは実写映画が評価されてきましたが、
この作品はアニメでなければ表現できなかったでしょう。
{netabare} ~
人々が念動力を手にした1000年後の世界を舞台とする
サイエンス・ファンタジー作品。
超能力者のレベルが今までの超能力作品とは違い、地球も破壊できる力。
人間に悪意を込めると使用者自ら死ぬ、という設定。
主人公である子供たちには全て隠されていますが、
前時代の自立図書館ミノシロモドキに出会って全てを知ります。
悪鬼や業魔とは強力なサイコキネシスを持った人間の
暴走を阻止するため不浄猫によって殺害することなど。
この作品の凄まじさは、最初から最後まで緻密に設計されていることです。
ラストではネズミ人間との戦争が勃発しますが、
その落ち{netabare} ~ネズミ人間は元々人間で、奴隷として生かされていた {/netabare}まで完璧な設定。
子供時代に知りたかった大人の事情それを早くに知りすぎた恐怖、
実は当たり前に存在する階級差別や世界的な貧困の問題。
現実にも思い当たるメッセージとなってます。{/netabare}
原作がキッチリ完結しすぎています。
種田梨沙の、割れたりんごがお気に入りです。