明石 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
傑作でした。
戦争ものっていうと「火垂るの墓」みたいな観るのにものすごくエネルギーを使うものが多かった気がする。
しかし、この作品はあくまで すずさんの日常を徹して描写しているため気構えず、手軽に観ることができる。
ありふれた、かけがえのない毎日を丁寧に描写していくことで戦争によって突然それが壊されることの恐怖、やるせなさを痛感させられる。
お嫁に来た次の日、朝ごはんの支度をするシーン、玉音放送後、今まで抑えていた気持ちが溢れだし慟哭するシーン、終盤、孤児になってしまった女の子が母親の腕とすずさんの無くなった右腕を重ね、すがるように強く抱き締めるシーン。忘れられない場面がいっぱいある。
繰り返し観たいと思う映画でした。