415620 さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1クールならこんなものか
非常に評価が高い作品だが、自分はそこまで感動しなかった。感動を狙いすぎたあまりに登場人物の設定が甘いと思う。
その代表がめんまの弟の存在について。弟は制服を着ていることから察すると現在中学生(中1としておく)。一方、超平和バスターズのメンバーは、高1(15~16)だ。そう考えるとめんまが亡くなったのは5年前(ノケモンに関する会話から)なので、めんまの弟は小2であったことになる。しかし、おかしなことにめんまの弟は幼くて姉のことをよく覚えていないという。小2まで過ごしてきたのならむしろ、超平和バスターズのメンバーよりも姉のことを知っているはずなのではないだろうか。このめんまの弟の姉をよく覚えていないという言葉は、めんまと弟の間の人間関係の希薄さではないかと思う。しかし、めんまに家を守れと言われたことは覚えているといった、物語の中で弟は実に都合の良い使われ方をされている。
また、めんまの弟が幼かったことを理由に姉の死にに対する感情が描かれたおらず、釈然としない。(めんまが家族内でどういう存在であったかがみえない。)このような細かい演出に中身がないのは1クールであるから仕方がないが、めんまの死を取り扱うのであれば、本間家をもう少し丁寧に描いたほうがよかったと思う。
1クールであっても、一人一人の登場人物を丁寧に描いている作品(今年度で言えば「響けユーフォニアム!」)はあるので、もう少し丁寧に登場人物を描いていたらもっといい作品になったと思う。