まりす さんの感想・評価
2.1
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
商業化すべきではなかった
これはアニメ化するべき作品ではありませんでした。
{netabare}
よく作品批判をする人に対して、
「嫌なら見なければ良い」とか「表現の自由だ」と反論する方がいますが、
そんな次元の話ではないと思います。
他の方も仰っている通り、何の努力も無いのに
主人公最強をやっていること自体が屈折しています。
自らを鍛えるでもなく、ただ強大な力をお気楽に行使するだけで
女が手に入る。 葛藤も無い。
これは私の知る全ての設定の中で最悪です。
「最低」ではありません。害を及ぼすということです。
男にとって女は「至上目的」になり得ます。
それが、借り物の力を発現させただけで次々に惚れられる、だと?
それじゃ力が全てになってしまう。
だから銃を造って仲間にプレゼントするような描写が平気でできる。
3Dプリンタで銃を作るような 病んだ若者を生み出す気か。
なろうで書きたいものを書くのは良いです。原作者の好きにして下さい。
ですが、アニメ化して公共の電波に乗ったりDVDが店頭に並ぶということは
それだけ衆目に晒されるということです。
例えば残酷なアニメを観るとき、人は「殺人は凄惨である」という
前提に立ち、ある種の心構えをもって視聴します。
しかし、本作のようなラブコメという心の構えを解く体裁で
「借り物の力=女」といういびつな因果関係を成立させた場合、
主人公に感情移入した青少年は心を病んでしまいます。
商業化を検討した人が少しでも青少年のことを考えていたならば、
この作品がアニメ化される事はなかったはずです。
何でも放送していいわけじゃない。発信者としてのモラルが欠如しています。
真面目に書きましたが 気分悪くされた方がいたらスミマセン。
失礼致しました。{/netabare}