チョビ0314 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
(少し加筆)オムライス大盛り、オムレツ三個持ち帰り
加筆
地味ではありますが、気に入っている演出を少し挙げてみます。
まずライオネルが初めて「ねこや」を訪れた際に席を促され座るシーンなのですが、粗暴そうな外観とは裏腹に剣を立て掛けてから静かに椅子を2つ合わせて座ります。
この描写により語らずとも彼の人となりやサイズ感を演出だけで表現しました。
更にカツ丼を一口食べた際に叫びそうになるのを手で抑えます。これによってカツとご飯を一緒に食べた時には感極まって叫んでしまうシーンが引き立ち、その後の展開へ無理なく繋がります。
それから最終回のナレーションが何故上田麗奈さんなのかが、その後の展開で自然と判明します。
まず4英雄の説明→アレクサンデルとアルトリウスの再会→豚汁の描写があってからのアーデルハイド(上田麗奈)を含めた常連の退店までの流れ→アレクを伴いアルトリウス来店。ここでアルトリウスがワンカットだけパフェのグラスを見ます。(何事かを思案)
クロを恐れつつコロッケを食べ始め死んだと思っていたヨミの生存話→ヴィルヘイム(コロッケ)の墓参りでアレクと皇帝一家の関係が判明し、何故コロッケを食べたのかの謎解きも完了。
同じく墓参りに来たアーデルハイドと出会い別れる事で、その後の彼らを色々想像する事が出来ました。
どちらも当たり前の手法ですが、ライオネル編の場合は細かな描写で表現。
アレクサンデル&アルトリウス編は説明をナレーションで短くまとめ、自然な流れで出来るだけ多くの事を伝え話を〆る。
これってとても大事な事だと思います。
以下原文
この作品はキャストにステータスを全振りしちゃってる感じです。
店主役の諏訪部順一さんを筆頭に清川元夢さん、大塚芳忠さん、井上喜久子さん、屋良有作さん、マダ…立木文彦さんらベテラン陣。
若手もほぼレギュラーの上坂すみれさん、杉田智和さん、日笠陽子さん、伊藤静さん他豪華な顔ぶれ。(勿論演技がまだまだな方もいますが、そこは今後に期待ですw)
ガガンポ回とか、ナレーションのみの出演で桑島法子さんとか割り切りまくってまくってます。
作画に関してはギリ及第点ですけど(時々ヤバいけど)お話メインなので別にいいんじゃないでしょうか。
好きな人は手直しされるであろう円盤を購入な方向でOKかと。
音楽はOPとEDとも違う雰囲気でなかなか好みでした。
BGMと効果音は可もなく不可もなしという感じで及第点。
演出は地味ですが語らずとも察する事が出来る様にしていたので、個人的には十分だと思えました。
お話は異世界の食堂を舞台にしたAパートとBパートで各々2つの物語が完結し、かなり気楽に見れますから割と万人向け…うーんでも絵の美しさやリアルな料理を求めるタイプの人には勧められないか…となるとやっぱり好みによりますかね。
そうそう他の方がカツ丼って和食じゃないの?という感じの疑問を呈してらっしゃいましたが、一応1話の冒頭で前店主さんが「洋食ってのはよ、海の向こうから来た料理って意味だろ。つまり日本に無かった物は大体洋食ってこった」と予防線を張ってくれていたので良いかと思います。
個人的な考えですがカツ丼のカツはフライですし、納豆ご飯の納豆だってアジアには違う形で沢山ありますので、洋食和食という括りには拘らないで見れました。
最後に一番の色気を醸し出したシーンはガガンポさんのお清めだったと信じております。