※アニをた獣医師 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
出会いと別れと愛と… ある女の子が愛を伝えた物語。
脚本家が監督をやる、とか、絵が薄っぺらい、とか様々な意見がいろんなところで出ていますが、自分はこの作品の作画、好きです。
そしてPAWorksはやはりといっていいほど情景がきれいです。pvで美しく描かれています。
過度な期待は、しない方がいいかもしれませんが、こういった世界観を、岡田まりさんがどう描くのか。それが気になります。
観たいという気持ちが高まります!
ヒビオル、それは気持ちを、想いをのせたもの。
マキアはエリアルと出逢い、母親になろうと奮闘していく。だがそれは思ったようにうまくいかず、エリアルも母ではなく女性のように意識してしまう。
マキアの種族は誰かを愛してしまう、そうするといずれ一人になってしまうと伝えられた。
それに向き合っていくお話である。
{netabare}マキアはエリアルを子供のように見てきた。育ててきた。だけどそれは違ったのだ。マキアはエリアルといることで自分のヒビオルを、証を残そうと紡いでいたのだ!
エリアルは最後までマキアに何もいてやれなかったと思っていたが、様々な衝突を通して、繋がったり離れたりすることで、愛を、感情をもらったし与えていたのだ。マキアとレイリアはこれからもどこかで愛を与え続けるだろう。離れていくのは哀しいだけではない、そう教えてくれたのはマキアなのだ。
いつまでも愛を与えていく。そう願い続けて。
個人的にヤバかったシーンはエリアルが、マキアにいかないでくれ!お母さん!というところ。涙。
それでもマキアは進んでいった。
そしてマキアから離れるシーン。
別の意味で凄かったのはレイリアが王子の子供を身ごもったシーン。マジかと思いました。
そしてエリアルがヒビオルにお母さんと書いたもの。あれはマキアの永遠のものでしょう。
{/netabare}
涙流しまくりました。劇場でみて感無量です。母と子だけでなく、それを越えた何かの愛を感じました。
約束の花を飾る。これは何でしょうね。
{netabare}
マキアがこれから紡いでいくものを花に例えたのでしょうか?エリアルがくれた愛、約束。ずっと守ってくれるという。
それが一本の花。いや、もしかしたらエリオルがくれた想いを束ねたものなのかもしれませんね。
{/netabare}
これだけかいても語れないほど密度が濃く、驚く作品でした。戦闘シーンも作画も凄まじかったです。
愛がたくさんつまった作品でした。感動させる目的のものだと泣けないという人もいるでしょうが、自分はそう思っても泣いてしまいましたし、それだけが感動ではないと思います。この作品を見せてもらった喜び。それも一つでしょう。
マキアでした。間違えてはじめはマキナとかいていた
恥ずかしい…この作品にたいして申し訳ない。
それにエリアルです!自分何やってるんでしょう。エリオルと書いていた…
{netabare} 公式の設定資料を見て色々納得するところがありました。マキアはレイリアより確かに幼く少女らしい、かわいらしいといった感じで、レイリアは大人っぽく天真爛漫で美人、時がたち、二人が母となることでそれぞれ色々な意味で大人な感じになっています。マキアはやはり母親であろうとする少女というのがやはりしっくりきますかね? レイリアは誰よりダークドレスが似合う女性となり、母としてというよりは、一人の美しい女性。少しの部分でこれだけ変わるものなのですね。声優さんもさすがの演技でした。
岡田さんの映画、とても良かったです。驚かされたのは心の変化ですかね。エリアルの子供の時の母を守っていきたいという感情が、次第に薄れていっているのか?と一度思わされてしまい、やはりいつまでも母を想っているのか!と。それをマキアとエリアルと比較するように表されている感じがして常にドキドキハラハラ、どうするのが幸せなのかと考えさせられました。
母としてのマキア、それはエリアルのヒビオルが織りなすもの。 {/netabare}
細かいところまでこだわっている感じがし、切なく儚く、それでも無駄だったことはないと思わせてくれる作品でした。
2回目…見ました。愛が犇々と伝わってきました。
親子の愛、母親になろうと決めたマキアの愛。
無償の愛。それ以上のものを与えてくれたであろうマキア。全てはマキアが教えてくれた、それが愛。
一緒に泣くこと、笑うこと、喜ぶこと、悲しむこと。
ずっとずっと一緒にそんなかけがえのないヒビオルが二人の間にはできていた。