シャベール大佐 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
つまらなくはないけれど、やや中途半端な盛り上がり
アニメやゲームのキャラクターが現実世界に現れて、世界を崩壊させようとする側と、それを阻止しようとする側、2つの陣営に分かれてバトルするアクション作品。全22話。
主人公はウジウジ系の性格の少年で、観ていてあまり応援したくならないタイプ。途中の戦闘シーンなども観ていてスッキリするような場面は少なくて、でも逆に鬱展開というほどでなく、なんとなく中途半端な状態でストーリーが進んでいきます。それでも最後に、それまでのモヤモヤを吹き飛ばすサヨナラホームランのような爽快感のある決着があれば、「終わり良ければ全てよし」的な満足感も得られたと思いますが、結局犠牲フライが決勝点になったくらいの微妙な盛り上がりでした。
キャラは、主人公は上記のような感じですが、メインヒロイン格のセレジアや、ラスボスのアルタイルといった重要ポジションのキャラにもあまり魅力が感じられず、むしろ、バカ真面目な女騎士・アリステリアや、ストーリーを引っ掻きまわす役回りの築城院真鍳(ちくじょういんまがね)、意外と有能なラノベ作家・松原といった脇役キャラたちのほうが、生き生きと描けていたように感じました。
作画、声は普通に問題なし。音楽は2クール目のEDが、映像も含めてちょっと好きでした。
最後まで観終わって、つまらなくはないけれど、全編を通して60点くらいで安定という感じでした。やはりクライマックスくらいは高く突き抜けるような興奮や爽快感が欲しかったです。