四畳半愛好家 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ボーイミーツガールの名作の劇場版(3部作)!(初見さんに厳しいのがやや残念)
名作と言って差し支えないボーイミーツガールロボットアニメ「交響詩篇エウレカセブン」の劇場版!(テレビ版は2005年放送)
自分はアニメ版を一周しか観ていないため(それもかなり昔)微妙に記憶が怪しかったものの、「めっちゃ面白かった」覚えがあったため、映画館にて鑑賞。結果、とても満足することができました。
怪しかった記憶も観てしまえば、まったく問題なし!懐かしさが溢れてきました…。
爽快感だけじゃなく、残酷さもしっかり描けている物語。
改めて「素晴らしい作品」だと思わされました!!
早くも続編が楽しみ!!
しかし…自分はアニメ版を観ていたため、懐かしく楽しめましたが
「この機会に名作といわれるエウレカセブンを観てみよう!」なんて気持ちで映画館に足を運んだ初見の方に対して、優しくない作品だったのは残念です。
進んだり戻ったりとせわしない時間軸…飛び交う説明不足な固有名詞…。レントンとエウレカの大まかな関係性すらも、「ワケガワカラン」まま終盤を迎えてしまいそうな構成です。
彼女との出会い→冒険 というアニメ版の自然な構成ではなく、非常に複雑な時間軸で物語(レントンの回想)が進みます。
今回は3部作のうちの1作目ということで、レントンとエウレカの2人に着目して捉えれば、『出会い』が大きなテーマと言えます。だからこそ大事な『出会い』のシーンを最後に回したんだと思います。
しかし、こうした構成から、初見さんが「エウレカを想う」レントンの感情に共感しがたくなっているのは事実です。序盤から中盤にかけて言えば、物理的に不可能といえます。(エウレカとレントンの関係性の描写なしに、エウレカについて悩んでいるレントンの感情に共感できるわけがありません。)
(個人的な話ですが、名作「交響詩篇エウレカセブン」を他人に勧めるにあたり、全部で50話以上あることが、ネックだったりします。楽しむにはそれなりの時間やお金を費やす必要がある作品です。
だからこそ今回の劇場版は、「初見に勧められる作品」であって欲しかった。「劇場版から気楽に入り、はまったならTV版もがっつり楽しむ。」そんな流れができたら良いなぁ…なんて思っていたんです…。)
また、ファンの人でも『新作』を期待している方には、今回の1部は厳しかった気がします。映像も使いまわし?だったみたいですし、物語に差異はほとんどありません。(自分は劇場で好きな作品が観れる機会があるだけでも満足しちゃいますが…。)ただ、次回予告を見る限り、次回はかなり勝負してる?ような気がします!
「エヴァ」みたいに徐々に新作らしくなっていくのかも知れません。とりあえず、生きる楽しみが増えてよかったです!!
やっぱりファンなら、良くも悪くも劇場で観てみるべきだと思いますよ!!
最後に、ホランドの声優が藤原さんじゃないのはどうしても違和感がありますね…。次作で復帰は無いですかね…。
ただ、代役として森川さん以上は無いと思います!森川ホランドも十分格好いいです!!