lumy さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
闇鍋のまま終わってしまった・・・。
放送開始前のPVを見たとき、斬新な設定と豪華制作陣
にかなりの期待を抱いていました。
ただ一つ、あおきえい監督というところを除いては…。
アルドノア・ゼロで世界観が合わなかったので、
試しに1話を視聴したところ、やっぱりおもしろそうだ
ということで視聴決定。
その素晴らしい発想と、様々なキャラのクロスオーバーを
行うという試みは良かったのですが、
素材を活かしきれずバランスを欠いてしまい、
結局、闇鍋になってしまったという印象です。
また本作の苦手だった点は、物語の中核にいる2人のキャラ、
アルタイルと颯太くんに共感できなかったということです。
アルタイルは、道中の能力発動が後出しジャンケンみたいな
感じで、とにかく作品のバランスを壊しまくっていたように
思います。
そして、颯太くんは…やはり弱々しすぎました。
批評気味なレビューになってしまっていますが、
本作で唯一楽しめたのが、総集編13話です。
この回は、シナリオも良かったのですが、
何よりも本作がメタフィクションであることを利用し、
メテオラが視聴者に直接話しかけてくるという点が
非常におもしろかった。
しかし、本編におけるメタ視点の代表者は颯太くんのため、
彼に共感できないと、本作を好きになることができないという
致命的な弱点があります。
もちろん颯太くんも作品を通して成長するのですが、
2クールという長さでその成長度を考えると、
ちょっと遅すぎたかな、というのが率直な感想です。