退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
チャールズ夫妻とレントンの成長
冒頭にサマー・オブ・ラブの猛烈な戦闘が繰り広げられる。デューイとホランドはまだ兄弟としての絆を保っている。アドロックはやはり一科学者に過ぎず、英雄と呼ぶにはまがいものであると自身で語っている。
PLAY BACK とPLAY FOWARDを繰り返しながら、チャールズ夫妻との決別を覚悟するまでが描かれる。
TVシリーズとの違いは、アドロックがレントンをチャールズ夫妻に養子に出していたということになっていることだ。多分この世界には育ての親であるじっちゃんは出てこない。
製作側もエウレカセブンという話を咀嚼しきれていないから、この作品で最後まで語りたいのかなと感じる。
チャールズ夫妻の温かさからの決別が、この物語の一つの屋台骨になっていたと感じた。
当初、レントンは退屈な現状を打破するために、ベルフォレストを出た。エウレカはきっかけに過ぎなかった。
当初の目的は達成され、エウレカを守るために奔走する。しかし、自分の能力や常識を超えなくてはならなくなり怯んでしまう。
リフボードが良い例だ。憧れのホランドの言うことを鵜呑みにして、自分で考えて、物事を決めていなかったことに気づく。
チャールズ夫妻は優しいが、残酷でもある。レントンにねだるな勝ち取れと促しているのだから。