退会済のユーザー さんの感想・評価
1.6
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 2.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
人の心理はこんなに単純にできていないと思う
最初に…この作品で感動した方は読まないでください。不快に感じると思います。
作品に肯定的な人に不快感を与えるつもりは毛頭なく、あくまで個人の意見ですのでご了承ください。
あの花をリアルタイムで見たときに、前半と最終回だけ楽しめたので、今作も期待して見ました。
しかし、冒頭から期待が大きく打ち砕かれました。
あの花が好きだっただけに、期待外れ感は絶望にも近かったと思います。
劇場でもしも観ていたら、イライラで途中退席していたことでしょう。
以下、ネタバレです。
父親の不倫が責められるべきなのに、告げ口した娘が責められ(そもそも口止めされていない上に、城状の建物がラブホだと子供に認識できるわけない)、最後までトラウマの原因である父親は謝罪も登場もなく…。
母親も娘が話せなくなる原因が自分だったと、最後に理解した上で謝罪してない。
なんて薄っぺらい大人達のモラル。
子供の成長を描こうとして、無理やり周囲の大人達を貶め、子供がマシに見えるような手法が、見ていて不快です。
子供が成長するというより、手本となる大人達がはなから低俗なのでは?
その比較で、一見成長過程を楽しませられているように錯覚しているだけで、成長しているとは思えませんでした。
物語の起点として(主人公が喋れなくなるきっかけとして)非道な両親が必須なのは納得しましたが、最後のオチがいただけない。
悪いことをしたら、反省し、謝罪する。
これが何より大切で、成長には必要不可欠。
例のごとく、モラルも愛情もない両親に育てられた主人公は、ミュージカル当日にバックれるという悪事をやってのけてしまいます。
クラスメイト全員に多大な迷惑と、トラウマさえ与えかねない愚行ですよ?
そんな大迷惑をかけておいて、主人公に反省の色が見えませんでした。(謝罪する場面はありましたが不十分)
あの両親に育てられたら、こんなに身勝手な子供になりますよ〜って言いたかったんでしょうか。
この映画が若者の成長を描く群像劇でないことだけは理解できました。
そんなこんなで、最後まで少しも感情移入できず、モヤモヤしながら視聴を終了。
青春群像劇で主人公の成長を期待している方には、オススメできません。