白毛和牛 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
三角関係モノでは最高峰の恋愛アニメ
この作品に付いては原作プレイ済みなのと、また前作のアニメ版も視聴してますが、
端的にこの作品の感想を言えば素晴しい恋愛アニメ作品で
三角関係を扱った作品では間違いなく最高峰の恋愛アニメだと思ってます。
特に本作が秀逸なのは心理描写の丁寧さと言いますか春希・雪菜・かずさの3人の関係を巡る
様々に絡まり合う心の揺れ動きの部分が非常に見応えが有って、
尤も、こういった所に関して言うとアニメ作品としては非常に地味で見た目に分かり易い面白さが有る分けじゃなく
視聴者の好みによっては単に退屈と感じられてしまうかもしれないけど
個人的には登場キャラそれぞれの心情を考えながら視聴して行くのが凄く面白かったし、
また本作の造り自体が登場キャラのモノローグが極めて少なく
キャラの芝居や雰囲気から視聴者に汲み取らせる様になってるし、
そういう意味では適当に流し見してると大事な所を見落とすので
決して流し見で視聴できるタイプの作品ではないという所ですね。
それと本作の大まかな流れに付いては序盤から中盤にかけて3人の関係が段々と深まって行きながら
7話の中盤となる学園祭ライブが幸せのピークを迎えるけど、
しかし学園祭ライブを皮切りに幸せのピークから少しずつ不穏な空気を漂わせながら
最終的には3人の関係は破局を迎えてしまうけど、この破局劇の内容が圧巻と言いますか
この破局劇こそ正にホワイトアルバムらしい面白さとホロ苦さが味わえるドラマが素晴らしいのですが、
ただ一つ言うと恋愛アニメはハッピーエンドを迎えてこそという人には不向きな作品かもしれないが。
後は他にも言うと何と言ってもOP・ED・挿入歌・BGMも含めて総合的に音楽面が素晴らしく、
それとキャラにしてもダブルヒロインの雪菜・かずさは共に最高に魅力的でした。
とにかく本作に付いては幾ら褒めても褒めたりないぐらいに素晴らしいけど
ただ最後に一つ不満を言えばアニメ版は原作で言えばまだ序章の段階しか描かれてないので
惜しむらくはこの作品が完結まで描かれなかったのは本当に残念だけど
それでも原作の宣伝として興味を持って貰うにはアニメ版の役割は十分に果たしてくれました。
【評価】
100点・S級