まりす さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
変態エフェクトと心の対比
ここまでエフェクトや3Dモデルに魂を込めている作品は
見たことがありません。
戦闘シーンをコマ送りしてみて下さい。信じられないレベルです。
(エフェクトも一部手書きなのかな?)
物語の感想を述べますと
人類の98%がディーヴァの電脳パーソナリティと化した結果、
宇宙進出をする必要が無くなってしまった、という点が印象的でした。
ディーヴァの娯楽とは外部から与えられるものです。
既存のものを電脳パーソナリティ達は求めています。
これに対し、フロンティアスピリッツとは内側から湧き出るものです。
合理的とは言い難い手段で、誰も見たことのない景色を求める姿です。
自我を得たAIの設定が古いと言ってる方がいますが、
フロンティアスピリッツを継承したフロンティアセッターと
非合理的なものを捨て去った人類が対比されることで、
お互いがより照らし出されているのだと思います。
進化とは、生物が「不都合」に出会ったときに起こると言われています。
不都合を排除したディーヴァの電脳人類はきっともう進化しないでしょう。
あるとすればそれは道具の進化です。
夢に挑む者はそれだけ壁にぶつかります。
残り2%の人類こそが進化の可能性を秘めた人々なのではないでしょうか。
観てよかったなあ。