めっちょん さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
実は意外と重い設定がバックボーンにありそれがキャラクターへの同情心と好感度に繋がっている
当初単なるドタバタコメディーと思ってたんですが
どうもこの兄妹にはここに至るまでの紆余曲折、過去のいきさつと特殊な事情があるようです
そう感じさせたのが第7話
考察っぽくなるので畳みます
{netabare}兄タイヘイが母に連れられて過去にここを歩いたという記憶
これが何を意味するのかが非常に気になりました
タイヘイの記憶にある母はうまるに瓜二つでタイヘイの事はタイヘイ君と呼んでいた
ここから推測されるのはうまるとタイヘイは異母兄妹でありうまるが生まれると同時に亡くなったのではと思われる
そして現在は両親が存在しないという事
妹うまるが兄タイヘイのワンルームで一緒に暮らし始めたのはほんの1年ほど前
それ以前の事は描かれてはいないんですがかなり特殊で重い過去を送ってきた事は想像できます
そう考えると妹うまるの異常なまでの依存症体質と裏表のあるキャラ、
ついにはまるで幼児退化したように体までも変化するという特殊っぷりはなんとなく理解出来てしまう気がします
兄タイヘイの生活力の高さも幼少期からの苦労が原因となっているのではないかと思います
「今を一生懸命に生きている」という事を他の方のレビューで読んだんですが
それは兄妹として失われた過去を一生懸命埋めようとしているのではないかと思いました
決して2人は裕福というわけでも無く恵まれた環境に居るとは言えず
それでも小さな幸せを見つけて一生懸命満喫してるところに共感が生まれるのではないかと思いました
サブカルチャーネタが多いのも庶民的で共感を呼びやすいですね {/netabare}
作画
さすが動画工房
キャラアニメを作らせたらトップクラス
どうしてこんなに生き生きとしたキャラを描けるのか
その卓越したキャラへの探究心には最大の評価をせざるを得ませんね
ストーリーとしては先述のサブカルチャーネタを主軸に
うまるの3つの人格(うまる、こまる、U.M.R)に関わる人間模様を描き
どのキャラクターも不器用だったり恥ずかしがりだったりで
それがうまるを中心に出来上がっていく関係性が温かくも可笑しく
ほっこり優しくなれる作品だと思います
気になるのはやはりうまる自身がいつまで3つの人格を持ち続けるのかですが
いつか綺麗に纏められることを期待して2期以降も続編を待ちたいと思います