蒼い✨️ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
3人でツインズ!
アニメーション制作:童夢
2003年7月 - 2003年10月に放映された全13話のTVアニメ。
黒田洋介や羽音たらく等のクリエイター・チーム“Please!”が原作名義。
監督は井出安軌。
【概要/あらすじ】
『おねがい☆ティーチャー』の最終回から1年後の物語。
新たな主人公とヒロイン二人の、三人の日常と恋愛関係が展開する。
それは、些細なきっかけだった。
長野県の木崎湖に正体不明のUFOが出没したとテレビで話題になっていた。
しかし、問題はそこではなくニュースを流す画面に写っていた1軒の家。
それは、一人の少年と二人の少女が持っている幼い男女の双子の写真にある風景と同じだった。
そして、2年後。主人公の神城麻郁(かみしろ まいく)は高校1年生。
物心付く前に親に捨てられて家族を知らない天涯孤独。
児童養護施設で育ったがテレビ中継がきっかけで施設を出て、
自らの出生・肉親にたどり着く手がかりになると思い、
彼の過去を示す唯一の写真に写っていた家が空き家になっていたのを借りて一人で住んでいた。
彼は在宅プログラマーの収入で生活費・家賃・学費を稼ぎながら高校に通っていた。
そんな麻郁の家にある日、彼と同じ青い目をした少女が二人やってきた。
『私は、あなたと血の繋がりのある者です。』
明るく活発な、宮藤深衣奈(みやふじ みいな)
もじもじしてる内気な、小野寺樺恋(おのでら かれん)
彼女たちは両方が、自分が麻郁の双子の妹であると主張していて、
麻郁と同じ、家の前でピニールプールに全裸で入っている双子の幼児・幼女の写真を持っていた。
そして彼女たちも自分の親の顔を知らない。
どちらかが肉親でどちらかが他人。困惑する麻郁であったが、
ぶっきらぼうではあるが優しく責任感のある性格のため、
『肉親を見捨てたりしたくねえ』
と彼女たちが家に住むことを最終的には許可をし、
とりあえずは、どっちが本当の妹であるかはおいおい判っていけば良いということにして、
お互いにルールを作っての三人の同居生活が始まった。
【感想】
どちらが肉親であるか、はっきりしないままに三角関係のドキドキを楽しむというスタイルのアニメです。
深衣奈と樺恋が前作ヒロインのみずほ先生と比較して色気が全然ないペッタンコですので、
入浴シーンでダブルヒロインの全裸をいくら披露してもサービスシーンとしては役者不足に思えてきたり、
両手に花の状態がデフォであり、麻郁を籠絡しようとしても彼女たちが子供っぽ過ぎ。
ダブルヒロインのキャラが弱いのですよね。
前作である『おねがい☆ティーチャー』から線を減らしたキャラデザでもありますし、
縁川小石なんか、あれ?こんな顔だったっけ?と違和感。
前作キャラも複数がパターン通りに行動するギャグ方面に性格が変わっていたり、
全般的に台詞や行動が軽いコメディなタッチが前面に出されており、
人と人のコミュニケーションとしての恋愛劇がイマイチだなあと思えたのですが、
沖縄旅行から帰ってきての第8話からシリアス成分が入ってきて面白くなってきたかな?という感じ。
特に前作の人気キャラで現・生徒会長の森野苺がいつも、『うふふ』(棒読み)言ってるお騒がせキャラでしかなくて、
全体的な描写の軽さが勿体無いことしたなあというのが、このアニメに対する正直な所。
今作は麻郁と深衣奈と樺恋にスポットが当てられていますので、
前作キャラが必要以上に出しゃばってはいけないという点では正しいのですが。
真剣に葛藤したりの適度なシリアスと恋のドキドキを真面目に描けば良い雰囲気を醸し出せるシリーズ作品ですので、
それが出来ていた終盤は良かったのですけどね。
あと、ヒロインの二人が見た目は可愛いのですがキャラとして力不足なのを、
麻郁くんの男の甲斐性でなんとかストーリー的にはカバー出来てたかな?
モテル男には説得力無いとダメだよね!論者の私としては、麻郁くんが好人物なので救われていた感じです。
三人の関係に一石を投じて前に進ませた終わり方自体は良かったのですが、
それも、前作同様に一部キャラの性格をぶっ飛んでる方面にいじったエロコメな13話目で余韻が台無しですね。
まあ、1人の男が複数の女の子にもてて迫られても違和感を感じない作品として良かったとは思います。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。