たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
オタク向けバトルアニメ
少年ジャンプなどの週刊少年誌系バトル漫画と、いわゆる角川に代表されるバトル漫画の違いは
「生身を鍛えて戦うか、戦わないか。」というところにあると思う。
週刊少年誌系列の漫画は努力をなして己を鍛え上げ、勝利を掴むという昔ながらのスポ根なのが大半なのだが、角川における少年モノはまず、主人公が体育会系ではなく文化系のオタクで、尚且つ己を鍛えるという発想よりはどうやって周囲と溶け込むかというまるで少女漫画のようなメンタリティーによって成り立っている。それはオタクという人種が非常に内向的な性格を意味することでもあるわけだが、そこに好き嫌いがはっきりと分かれる気がする。
僕はどちらかといえば世代的に前者の時代の人間であり、オタク系の方が感覚としては浅い。
しかし、最近の「ソードアートオンライン」や「Re.ゼロから始める異世界生活」などのweb発信のライトノベル系アニメを観ていると、脚本を練りに練って、オタク系という考え方が薄れて非常に次世代的にブラッシュアップされている気がする。
逆に、大手出版社の少年誌がそちらに流れつつある傾向があり世代が逆転現象を起こしている。
前にも書いたが、「進撃の巨人」や「食戟のソーマ」は正直、僕らの世代の少年誌の感覚とはまた別世界の作品である。
そして主題の「アクセルワールド」は、世界感こそ荒削りではあるものの、そういった次世代を継ぐ繋ぎ目のような役割を果たしている。