たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ラストに驚かされる
尾田栄一郎が認めた少年漫画ということで原作共に観てみたわけだが、まるで少女漫画のような。。。というかほぼ少女漫画のメゾットでお話が進み、ラストの怒涛の展開に舌を巻くという珍しいタイプのアニメ。
こういったタイプの漫画家は非常に珍しい。恐らく、ラストの展開まで含めて最初から決めている漫画だ。
正直言って、一巻からしてステレオタイプの少女漫画に近い印象を受けていたが、ラスト付近になって裏返った。
宮園かをりタイプのヒロインは今までの少女漫画には稀有な存在で、単純にお涙ものにせずに、とある「喪失」によって各登場人物の心の成長を主題にしている。
人は大切な何かを失っても、自暴自棄にならないで前に進めるのだろうか。
少し、オチを読むまで11巻は長く感じたが、感情移入して読み進めると最後には切なさとはかなさが残る。
単純に「泣ける。」では片付けられない感情がこみ上げてくる良いジュブナイル作品だった。