「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ映画)」

総合得点
68.8
感想・評価
463
棚に入れた
1784
ランキング
1988
★★★★☆ 3.3 (463)
物語
2.9
作画
3.9
声優
2.9
音楽
3.7
キャラ
3.2

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チャーリー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

中途半端な心地よさ

 綺麗な終わりはありません。
 明確な答えもありません。
 起承転結だってありません。

 でも、それでいい。それがいい。

 理系よりも文系の作品です。
 映画を見終わった後、ほかの観客の方々が「何これ?」「どういうこと?」「不完全燃焼」という声が多く聞こえてきました。
 そんな中、私は不思議と満足感と心地よさに包まれていました。

 おそらくその理由は、「この映画のどこに焦点を置いていたか」でしょう。

 みなさんがよく見るアニメや映画は、声優・キャラデザ・作画・美術背景などなどありますが、やはりどんな作品でも重要になるのは「ストーリー」でしょう。「終わりよければ全てよし」という言葉があるように、どんな作品でもきっちりと終わらせてこそ、作品が完成する。それで満足。そういった目線で観てると、この映画のラストで「あれ?」となると思います。

 そんな中、私がこんなに好評価な理由は、「メインキャラクターへの感情移入」と、「常識に囚われない」事ができたからだと思います。
 風呂敷を横に広げずに、なずなの「子供だけど大人びた心」と典道の「未熟ではっきりとしない感情」に焦点を置き、重要かもしれないが、二人の”今この時”に重要でないことに説明は要らない。そんな思いが私には伝わってきました。

 私は原作やドラマのことは一切知りませんので、よりこの作品を楽しめたのかもしれません。

 この作品にとって大事な言葉は、 「もしも」 と 「心」 です。

 評価の割れる作品ですが、だからこそ、自分の目で観て判断して欲しいです。
 好きか嫌いかは誰かが決めるものではなく、あなたが決めるものです。是非、一度観てください。

 私はBlu-rayが発売したら迷わず購入します。それくらい、好きになれました。


 最後に、ヒロインのなずなの名前と同じ花があります。劇中にも何度かこの花が出てきています。
 もしよかったら、映画を観る前にこの花のことを調べてみてください。映画を観た後でも構いません。
 そして、その花となずなを重ねてみてください。きっと、彼女の「なにか」がわかりますよ。

投稿 : 2017/09/02
閲覧 : 216
サンキュー:

8

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