退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
明日は文化祭の初日ですから
ループものの王道作品。
後々多くの影響を及ぼした押井守の最高傑作。
夢の世界に囚われた主人公のあたるとラム。
いつまでも繰り返す文化祭の前日。
学校から家に帰ることができないシーン。
電車は同じ駅を繰り返し回ります。
真実を知った瞬間、世界は崩壊して廃墟になります。
未だにこのイメージを超える作品にはなかなかお目にかかりません。
コメンタリーに押井監督と千葉繁氏が出演。
当時の裏話を赤裸々に話してくれました。
さすがというか、レベルが違います。
それは与えられた状況でどこまでやるか、ということです。
私たちは自分の状況や時代、境遇を変えることはできません。
それらを言い訳にすることは簡単です。
コメンタリーでは全ての不利な状況を逆手にとってこの傑作を作った
押井監督のすさまじい才能を感じ取れます。
他の方も指摘しているように海外のSF小説に影響されてます。
私はアーシュラKルグインの「天のろくろ」に類似性を感じました。
こちらもお勧めです。(実写映画化済み)
余談ですが、押井監督も宮崎監督もSF小説好きですよね。