howknow さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:----
戦場だろうと、彼がいる場所こそが、コンサート会場なのである!
旧作のマクロスに行くほど、少年漫画のロボットアニメになっていく。
マクロスはF(フロンティア)以降しか知らない人は、作画や物語が、前時代的で受け付けない可能性がある。
――ということを踏まえた上で。
マクロスとしての軸はぶれていない。
歌と情熱により、世界を平和にするという、主人公たちのぶっ飛んだ"愛"がテーマなのだから。
しかし、この作品が特殊なのは、他のマクロスと比べて主人公(ヒーロー)が徹底して戦わないこと。
別の作品は、主人公たちがヒロインの歌声に励まされたり、特殊性により窮地を救われたり。敵の気持ちが理解できるヒロインが、敵味方の狭間で苦悩する。なんて物語ではない。
主人公はひたすら熱い。
もう正気を疑われるほど、歌に情熱と愛をそそいでいる。
戦場だろうと、彼がいる場所こそが、コンサート会場なのである!
歌は本当に名曲が揃っている。
それを歌う歌手も、歌唱力がやばいくらいある。
(戦闘力も、実は素晴らしいくらい備わっている)
むちゃくちゃな話だが、本来は混ざらない要素が、良い意味でカオスになった神作品。
「戦争」+「ロックバンド」+「男主人公」+「熱血」+「平和」+「シリアス」
こいつら何やってんだというツッコミは、しないであげてください。
彼がいる場所、それすなわち、コンサート会場なのである。