Mightier P さんの感想・評価
2.2
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.0
状態:今観てる
時代が生んだといえる物語だが視聴者の承認力は得られるか!?
まだ終了してはいないですが現段階での評価が今後良くなることはまずないところまで来たので一旦評価をすることにします。
【引き込む導入力】
SNSや動画サイトなど、その他いろんなメディアを通じた二次創作発表の機会が当たり前となった今だからこそ出てきたであろうコンセプトですし、だれもが考えそうでやってこなかったテーマであるということもあり、導入としてはまずまずだったと思います。どんな展開を見せるのだろうというわくわく感が最初はありました。
【中だるみしていく展開】
しかし当初のわくわくとは反比例して中盤にかけてどんどん失速していきました。物語がまったく動かないからです。承認力という発想自体は悪くないのですがこの承認力の基準があいまいでいったい何を持って承認力が高いと言えるのか皆目見当が付きません。またこれだけの人物がいるのに各キャラクターのエピソードの掘り下げも一切なく、退場したところで作品がなくなるわけではないですからいまいち感情移入もできないという。
【致命的に魅力のないメインキャラ】
中だるみというか根本的に展開が凡庸な原因はキャラクター性がはっきりしないからキャラクターによって物語が動かせないというのもあるでしょう。これはエピソードの掘り下げがないということに共通しているところでもありますが、そもそも主人公、メインの敵であるアルタイルに全く魅力がないのが致命的と言えます。言い方は悪いですがたかが二次創作のキャラクターごときがラスボスを気取っていること自体が寒いです。たとえばこの二次創作が非常に有名なキャラクターであればまだ説得力がありましたが、ウェブ上で調べてみないとわからない程度の知名度のキャラクターであり、その創造主も有象無象の二次創作者の一人なわけで、復讐劇にしてもスケールが小さすぎます。また、そんなキャラクターが日々自分でも知らない能力が追加されていくという謎の承認力設定。承認力はいったいなんなのか、世の中の100人程度が承認すればそれで承認力は十分なのか?いやtwitterで拡散して広まって間違いなくアルタイルの承認力以上を稼いでいたとも思われるのに一時的な力しか得られなかったセレジアの承認力とはいったいなんだったのか・・・。製作者だけの設定では視聴者の承認力は得られませんよ?
【二次創作キャラが最強という違和感】
極めつけはアルタイルの強キャラ設定。完璧に冷めたのはアリステリアの攻撃を受けた後の因果転換。曲がりなりにも世間に広く周知されている主人公核のキャラクターとだれがいつ作ったのかもわからないキャラクターに追加されたこれまた誰が考えたか知らない「僕の考えた最強の技」とか出されてなぜ観客が承認しているのでしょう・・・。2回言ってしまいますがたかが二次創作のキャラクターを最強にすることの承認力のなさったらありません。
【盛大なミスリードがあるとしても納得できない】
もし大どんでん返しで承認力意外にキャラクターの能力を決定づけるものが判明したとしてもまさしく「お前の中ではな」って感じです。
ぼろくそに書きましたが楽しめる人はたくさんいると思います。ただし私はこの物語は承認したくありませんw