どどる さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
まさかのまどマギと丸かぶり
ストーリーの核心に触れているのでご注意を。
逆に最後のストーリーがよく分からず入り込めなかったという方がもし見ていたら、読んでみて頂きたいです。
まどマギと丸かぶりというのは、エントロピーの扱いに関してです。
両作品で扱われているエントロピーの法則とは、宇宙はビッグバンのときに最大の熱量を持っていて、宇宙の総熱量はそれからすこしずつ下がっていき、いずれ宇宙全ての分子は静止してしまう、というようなことです。
(わかってない人間の雰囲気解説で恐縮)
不可逆な滅び、ゆるやかな破滅といった、SF作品ではちょっと人気がある理論です。
滅びゆく世界への抵抗。
ファンタジーではネバーエンディングストーリーなどが有名と言えるでしょうか、ちょっと古いかもしれません。
エントロピーの増大を防ぐために、まどかマギカではネガティブな精神エネルギーを熱エネルギーにしていました。
この作品では、歌を熱エネルギーにしています。
この話がなかなかすさまじく、AKB0048で素晴らしい名センターになると宇宙が彼女を迎えにくるのです。なんのこっちゃ。
宇宙に迎え入れられたアイドルは、概念的な存在となって宇宙に歌(熱エネルギー)を届け続けるのです。
こうして宇宙は熱的均衡を保っている。
確か放送時期がまどマギと近かったと思うのですが、そのせいでこのエンディングには感動させられてしまいました。
ポジティブなエネルギーでも宇宙の熱量を支えられる。
なんかそのほうがいいな…。