ちゃろう さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
量産型のチェーン店のような
アニメに感じました。
近年、原作者の女性に対するコンプレックスというかこういう女性がいてほしいという個人的な願望をそのまま設定にしたようなキャラが増えてきているような気がしますが、その一つに「すごく美人で学力優秀、身体能力も高い、でもアニメだったりゲームだったりが大好きというキャラ」が特に量産されつつあります。
ギャップを出してキャラの特徴づけようとしているのかもしれませんが個人的にはこの手のこれみよがしなギャップはマイナスであまり魅力的に感じません。
作り手側の「自分は陰キャラだけど陽キャラと同じ土俵になりたい。でも自分が変われないから向こうをこっちの土俵に上がらせよう」という願望だとか「とりあえず美人だけどアニメ好きゲーム好きにしとけば最近のそれっぽいし、みんな好きだろ」的な考えが見えるような気がするからです。
同じように俺妹だったり、ガヴリールだったり、うまるだったりと作品は別として一人のキャラとしてはちょっと苦手だったりします。
それに加えて主人公がいわゆるウジウジ系という私の苦手なキャラ、さらによくある「絶対にこいつら付き合うとかおかしいだろ」的な話なので終始軽いイライラと共に見ています。この手の主人公補正は苦手です。
ヒロインは陽キャラ才色兼備で凄くモテる。色々な人から告白され言い寄られる。それでも誰一人好きにならない。だけど陰キャの主人公には一瞬で好きになる。この好きになる理由が希薄で、ただの主人公補正だけという流れに全く共感ができないんですね。
もちろんコメディなのでそんなこと考えずに気軽に見れば楽しめると思います。実際、軽いイライラと共に見ていますが見続けられるのは物語としては決して悪くないからで、一つの作品としては目新しさはないものの普通に楽しめています。
いわゆるチェーン店の味がみんな似たような感じで美味しさの上限が大体決まっているようにこの作品もこれから先の展開や、面白さの上限もなんとなくわかってしまう気がします。ここから超展開を期待しています。あくまで量産型のチェーン店的な作品なので変化はないでしょうが…
観終わりました。
特に突き抜けたものはありませんでした。すれ違いのラブコメというのは今の時代にはかなり難しいと思います。携帯がありますからね。何かすれ違うようなことがあっても現実ならすぐに携帯に電話して話すことができますから。なので見てるこちらとしてはなんでそんなことですれ違いが起こるんだとか、そう感じてるならさっさと電話して話し合えばいいじゃんと冷めた目でみてしまいます。そういう意味でもすれ違い系の恋愛は今の時代よりも昔の方が作りやすかったのかもしれませんね。
最終話でヒロインの声優さんがイカ娘の声をしてくれたのが個人的に一番のハイライトでした。