◇fumi◆ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
いつでも不可視境界線の向こうから見守っている人がいる
2012年放送のテレビアニメ 全12話+OVA
原作 虎虎 監督 石原立也 構成 花田十輝 制作 京都アニメーション
原作未読なんですが、オリキャラが追加され設定もストーリーも大幅に変更されているらしいです。
TBSが製作委員会に入っているのになぜか、TBSでは放送されず、
東京ではMXテレビで放送されたという。今はTBSチャンネルでよく放送されています。
舞台は滋賀県のいくつかの都市、私立銀杏学園高等学校のモデルはしゃくなげ學校だそうです。
高校生の登場人物が中二病と呼ばれる精神状態に翻弄されるという設定。
中学生のころに重い中二病を患った二人、
富樫勇太→ダークフレイムマスター 丹生谷森夏→モリサマー
と
高校生ながら重度の中二病から抜けられない
小鳥遊六花→邪王真眼
の
物語であるが、アニオリキャラの凸守早苗(中二病の中学生)が、
アニメ版では重要な役割を担っている。
見せ場が六花と凸守の超能力バトルだったりするので、
原作とは相当違うんではないかと思います。
京アニらしい丁寧かつ動きのあるアニメーションはさらに進化し、
幻想的でリアルで優しさにあふれつつ孤独も感じられる、
究極のテレビアニメがここに完成したというか、
今ごろ観てるわたしが世の中から剥離した真の中二病では、と思ってしまいました。
勇太、森夏、六花、凸守の4人は語彙も非常に豊富でエリート中二病患者です。
頭のいい中二病患者は人生を楽しんでいるというのが良く分かります。
人前で平気で呪文を唱えて拡張世界に入り込めるかどうかの違いだけで、
4人とも中二病を楽しんでいるのは確かですね。
森夏は絶対の自信をもって中二病を卒業した自分に酔っています。
完璧超人女子中学生でありながら中二病であることに生きがいを感じる凸守が、
この物語の中心人物であり、狂乱と冷静のはざまから夢と共に生きる幸せを教えてくれるようでした。
「恋がしたい!」の部分はネタバレなのでここでは取り上げません。
中二病の夢と希望と挫折と救いと戦いと孤独と愛と幸せを描いたこれ以上ない楽しいアニメーションとして、
何一つ揚げ足取りはしないことにいたします。
いくつになっても心は中学2年生
なぜか再放送開始 2期も連続する様子