お茶 さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
難解だが、わかると面白い
【18話までの感想と、その後の予想】
レクリエイターズすごく面白いですね。
アニメや漫画の世界に転生されてしまうという展開はありきたりに聞こえますが、その逆は初めて聞いた気がします。
様々な物語から異能力者が集まるという点では、「アベンジャーズ」に似ていますね。しかし、萌えキャラや巨大ロボ、戦いを望まない系主人公のような日本らしいキャラクターが集まっています。さらには主人公ではなくラスボスや悪役、主人公の師匠のようなキャラクターもいるのが決定的な違いでしょうか。この辺りの比較はもっと細かく見ていくと、日米のキャラクターの違いを見れて面白いかもしれませんね。
OPもかっこよく、1クール目、2クール目どちらの曲もお気に入りです。
{netabare}
ただ、10話あたりから、主人公がグダグダしているせいで、話があまり進まず、イライラしました。苛立ちも含めてある意味楽しめてはいますが…
そして、爆笑の13話を超えてからは、会話が抽象的すぎて、着いていけない…
僕の読解力の問題もあるかもしれませんが、このままでは、なんだかわからないまま最終回に行き着いてしまうと思い、18話を視聴した時点で、1話からもう一度録画を見直してみました。
すると、それまでわかっていなかった伏線の数々を拾うことができ、「あ、ここの会話がアレにつながるのか!」と、結構楽しむことができました。
{/netabare}
今後、話がクライマックスに向かっていく上で大事なポイントは、主人公 水篠 颯太が仕掛けた奥の手が何なのかということでしょう。
それについて考えてみたところ、ふと思いついたのですが、
{netabare}
それは、亡くなった島崎刹那を復活させてしまうことではないでしょうか。
既に、メテオラの力によって、ブリッツの娘であるエリナは復活しています。
しかし、島崎刹那は、被造物のエリナと違って、ただの一般人です。ただの一般人が復活したところで、承認力を得られるのか怪しいところでしょう。
物語中でもメテオラは、颯太の提案について「構造的に矛盾をはらんでいて、承認力を得られない」と指摘し、「奇跡が起きるのを願う…」とフラグを付け加えます。(15話)
そして、そのフラグに応えるのが築城院真鍳。
18話の真鍳と颯太の会話は、抽象的で難解ですが、真鍳の言葉無限欺の能力により、颯太が作ったものは承認力に関係なく、現前することになりました。
これにより、承認力の問題は解決されました。
しかし、メテオラがエリナを復活させることができたのは、エリナが被造物であり、あくまで物語世界の出来事としてエリナの復活は起きたからです。従って、現実世界で死んだ人間を、現実世界の人間として復活させることはできないでしょう。しかし、「島崎刹那」という人格を持っていて、「島崎刹那」にそっくりな被造物を現前させることはできるかもしれません。それは、被造物であるということを除いて「島崎刹那」そのものです。しかし、被造物である以上、ニセモノの「島崎刹那」に他ならないでしょう。
(サクラダリセットでも話題にされたスワンプマンのようなものでしょうか?)
この「ニセモノを見せる」ということは真鍳と颯太との会話にも繋がりそうです。
そして、被造物として復活した「島崎刹那」に颯太は追い詰めれていた彼女を見捨てたことを謝罪します。それを見た観客はその謝罪を承認、共感することで、彼女を排除した世界が彼女を受け入れ、謝罪の意を示すことになります。
アルタイルも、こうなっては、それまで自分の創造主を排除した世界や物語への復讐心が揺らいでしまうでしょう。
戦う意思を失くすというところまで追い込めるかはわかりませんが、少なくともアルタイルを動揺させることはできるでしょう。そしてその動揺は、アルタイルの最期につながる動揺となるのでしょう。
全くの的外れかもしれないのに、長々と書いてしまいました。思いついたら、書かずにはいられない性分なので、ご容赦願いたい。
{/netabare}
【19話感想】
{netabare}
19話、展開が怒涛でしたね。
前回の最後に登場したカロン。
それを相手に戦うことを躊躇するセレジア。
ここで、恋人同士(カロンは気持ちに気づいていないようでしたが)のキャラクターを戦わせる展開はなかなかアツイ。
カロンがこの世界に来て、変わってしまったことで始まったこの2人の戦いは、セレジアも同じように変わったことで、戦う決意を固め、結果カロンと刺し違える。なんてアツい展開・・・
さらには、アリステリアまでアルタイルに殺されてしまう。
アリステリアが殺されて、その作者である高良田が泣き崩れるシーンもアツかった。
12話でアリステリアと高良田が話していたように、高良田にとって「緋色のアリステリア」という作品は、勇気と力と正義を教える物語である。したがって、その主人公である「アリステリア」とは、高良田にとって勇気と力と正義の象徴となるのでしょう。だからこそ、どんなに苦戦したとしても、最後には必ず勝利を手に入れてくれると信じているはずです。その正義の象徴であるアリステリアが敗北してしまえば、悔しさと悲しさが込み上げてくるものでしょう。
それにしても、アリステリアとセレジアの離脱によりだいぶ戦力を失いましたね。
鹿屋のギガスマキナもだいぶ消耗しているし
あとまともに戦えるのは、ひかゆ、弥勒寺、白亜翔、ブリッツくらいですか?
ひかゆがカロンをぶっ飛ばした時は、さすがにその強さにビビりましたが、アルタイルはもう別次元の強さすぎて、残りのメンバーでどうにかなる気がしないのですが?
あと、まだ戦いに参加してない真鍳ちゃんのその後の動向も気になりますね。
あの颯太くんとの長々とした会話だけして、大人しく見守るようなキャラなのでしょうか。
それに、アルタイルの一方的な展開になってしまったら、真鍳にとってもつまらなそうなので、こちらに加勢してきたりしないのだろうか・・
でも、アルタイルに対してあの挑発をして誘い受ける作戦も通用しないようにも思える
間違っても残った全員の力を合わせ、アルタイルを打ち破り、その代償に全員力つきるみたいな安っぽい展開はなしにしてくれよ・・
そして、何と言っても、颯太の仕込んだ最終兵器がなんなのかが気になる。
{/netabare}
【20話感想】
{netabare}
急にシリウスというキャラが出てきましたね。
アルタイルは「シロツメクサ」という白っぽいキャラの2次創作という設定で、これもまた白っぽいシリウスが出てきたときはてっきり、シロツメクサが出てきて、オリジナルvs2次創作 みたいなバトルになるのかと勘違いしてしました。
アニメでは、シリウスを「アルタイルの鏡像」と呼んでましたけど、アルタイルをさらに3次創作したということでしょうか。
それまでに作られたシナリオには、シリウスが登場する伏線が貼られているんでしょうが、それが見られない以上、アニメ視聴者には唐突すぎて、若干置いてきぼり感がありますね。
しかも、ただアルタイルを封印するためだけの人格のないキャラって、けっこうムゴいもの作ってますよね。BLEACHのワンダーワイスを思い出しました。
もし、アルタイルを封印できていたら、シリウスはあのあとどうなったのだろう・・・
自分がそのためだけに作られたと知ったら、今度はシリウスが世界に敵意を持ったりしないのだろうか?
でも、シリウスには人格がないから、そんなことは考えないのかもしれないですね。
それでも、シリウスがかわいそう・・・
そして、最後には颯太くんが提案した手段が発動。
(てか、真鍳ちゃん空港にいたように見えたけど、なにやってんのよ?)
(それと、颯太くん「嘘の嘘、それはクルリと裏返る」って、お前が言うんかい!!)
この前、書いた予想の通り、本当にシマザキセツナさんが復活しましたね(ニヤリ)。
ただ、颯太くんは謝罪しにあそこまで行けるのかな?てか、展開的にここで急に主人公が出しゃばるのもどうなんだろう。あんな予想してましたが、やはりキャラだけでアルタイルを倒してほしいような気も・・
「特別な要素を付け加えたら意味がなくなる」と颯太くんは言っていました。つまり、そこに現れるのは生きていた頃のシマザキセツナを忠実に再現したキャラクターなのでしょう。何か特別な戦闘能力を持つわけではないと思われます。となると、シマザキセツナがアルタイルと何を話すのか、そこが重要でしょう。
でも、アルタイルもそれが本物のシマザキセツナではなく、あくまでそっくりに作られたキャラクターだということくらいは、わかるのではないだろうか。そんな自分の創造主のニセモノを作られアルタイルは、ブチギレてもおかしくないのでは・・・
そうなったら、シマザキセツナとアルタイルが話しあうとかも、できなさそうな気が・・
それとも唯一残った戦力であるブリッツがそこはどうにか抑えるのだろうか・・
それにあえて、ひかゆは倒さずに、戦闘力だけなくした展開になりましたが、物語としてそれがどんな風に効いてくるのでしょうか?
そして、空港にいた真鍳ちゃんは物語と絡んでくるのか?
次回も楽しみです。
{/netabare}