あんにゅい さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:今観てる
タイトルなし
アリスと蔵六は、前半と後半でお話の雰囲気が変わりますね。前半はハリウッド映画なみのアクションもので、後半は前半に比べると日常的な描写に力が入っています。
以下wikiからあらすじです。
「アリスの夢と呼ばれる超能者が現れるようになった世界。その中で途轍もない能力を持った幼い少女・紗名は、あることがきっかけでアリスの夢の研究所を脱走し、外の世界を初めて知る。資質はあるが未熟が故、能力をうまく使いこなせず途方に暮れていた彼女の前に現れたのは、日本の由緒正しき頑固爺・樫村蔵六だった。この出会いが紗名の運命を大きく変えていくこととなる。」
前半はアリスの夢の研究所からの脱走劇と、研究所と紗名たちのバトルをもって、研究所を閉鎖に追い込むまでのお話です。
後半にうつると、紗名の日常と内面や心情に注目を向けています。
この後半が私は特に好きです。
研究所に隔離されていた紗名が外の世界を体験するということを通して、ありふれた世界は新鮮で不思議なものとして提示されます。
そうした新鮮な感覚の描写がとてもいいです。
紗名は答えのない葛藤に直面すると「もしゃもしゃする!」と叫びます。これは未だ名前の付けられていない感情に戸惑っているのだと思うのですが、こういった初期衝動みたいな感情を思い出させてくれるのも面白いなと思います。
ストーリー構成の大枠はそんな感じで、前半も後半も別の面白さがあり飽きさせません。
キャラクターの魅力もアリスと蔵六はすごくよかったです。
前述した紗名の感じ方は新鮮な驚きでいっぱいですし、その他の施設に隔離されていた超能力者も紗名と同じピュアさをもっていて、愛おしい存在です。
そして、やはり蔵六ですね。珍しい説教キャラでした。頑固者だが根はやさしいよいおじいちゃんでした。はい。
ピュアな能力者と頑固で人生経験豊富なじいさんという対比が面白かったですね。