◇fumi◆ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
建物の構造設計を楽しむ作品 一発アイディアに引き込まれれば楽しめる
2013年公開の劇場版アニメ
原作監督脚本 吉浦康裕 制作 アスミック・エース
フィリップKディックの影響を受けた90年代米SF短編にありそうな世界改変系SF設定。
このタイプの作家たちは文系が多く、科学無視の文学性またはエンタメ重視が多い。
サカサマと言うことでディックの「逆回りの世界」のイメージかなと思って視聴したんですが、
遠からず、近からずといったところで結構な意外性に楽しめました。
重力をネタに使ったと言うことで、高次科学性が現れ、
楽しめる人と楽しめない人が分かれてもしょうがないとは思います。
何かの科学実験で、ある地域が反重力性を帯びてしまったと言うことですが、
科学的には完全に破たんしています。
人間の60%は水。簡単に入れ替えできますので。水以外も入れ替わる。
その時の物質は全部空に落ちていったと考えられます。
その地域が広く物質の多くが地面から離れなかったとして、
一部の被害者のためにこんな大掛かりな世界を作るというのは、
相当進んだ文明を持っていることになります。
正常人、サカサマ人共に退化している以上、その文明は滅んだと考えるのが普通でしょう。
それか反重力理論を応用して宇宙のフロンティアに去っていったか。
普通に考えれば、実験失敗云々が単なる神話であるという答えでしょうか。
そのため、反重力が科学では無く、呪いの一種だと考えたほうが合理的です。
まじめに考えるとイライラする程度の科学性なので、ファンタジーの映像美を楽しむことに絞ったほうが良さそうです。
宮崎アニメのような少年少女の冒険活劇ですね。
一緒にいるためには抱き合わなくては落ちてしまう。
この設定で、短時間で恋に落ちる、しかも戦争に近い状態。
まあ納得です。
反重力のアイディアは面白いですが、物語性と納得のいく説明はレベル低いです。
消化しきれなかった一発ネタの作品として、他のレビュアーさん達と同意見です。
映画館でこれを観たら腹が立った可能性がありますが、
お茶の間で食事でもしながらゆっくり見る分には最高級作品と言えそうでもあります。
家族で観るためには知的なパートナーである必要があります。
総評としては映像美は楽しめるが、物語には魅力が少ないと言うことです。