いね さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
考察しがいのある良アニメ
こういったレビューを投稿するのは初めてなのでご容赦ください。
{netabare}
先日映画を観てきました。前評判があまりにもひどく、個人的に観るのが不安ではありましたが、見終わった感想としては「考察しがいのある良アニメ」といったかんじです。
他サイトのレビューをみてると、君の名は。の劣化版とか二番煎じとか言われてましたが、この作品を君の名は。と比べてしまうのは単に二つのアニメを「タイムリープ」という1つの枠でしか比較していないような気がします。少なくともあの作品と比べてクソ、というのは違うと思います。
個人の推察としては、結論から言うと夢オチ?に近いのかなと
最初に玉を投げた時点から、典道くんの「もしも」により話は展開していたのではないか?あのなずなとのやりとりなどは全てあの玉のみせた、典道くんの望む「もしも」だったのではないか?そう思うのです。
最後のリープの、玉の内側のような世界は「典道くんのもしもの限界」だったというレビューを拝見し、確信に変わりました。やはりあれは全て「if」の世界で、現実は最初になずなが親に連れられてから変わってないと思うのです。
典道くんは永遠に玉の世界にいることを望んでいましたが、なずなはそれを許さなかった。ガラス玉の花火が上がった時、彼女はこの世界が「ありえない」ということを確信します。こんな世界ありえないからこそ、そこにとどまり続けるのを彼女は止めたのでしょう。「もしも」彼女があのとき下から花火を見続けていれば、あの世界のままだったのかもしれません。
現にラストのシーンで、なずなは転校しており理想の世界は叶わなかった、ということになってます。
(典道くん死亡説もあるかもしれませんが、もし死んでいたら出席確認で何回も呼ぶでしょうか?)
あの世界は、玉がみせた想像であり、奇跡のようなもの。夏花火のように美しく、儚く散って然るべきだったのでしょう。
わたしの分からなかった所としては、なぜ友人は(名前忘れましたすんません)一回目と二回目のリープで花火の形を違う形に捉えていたのか、
そしてあの玉をなずなの父が持っていたこと(もしかしたら父もこのような経験をして駆け落ちで結ばれたのかもしれません)ですかぇ…それ以外は自己の中で完結してしまいました
という訳で、この説も参考にしていただけたらと思います。長文失礼しました。 {netabare}