ヒロウミ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
狙うは動画工房枠。「これっきりぃこれっきりぃこれっきりぃ~!これっきりぃですかぁ~」
人は出会うことで妬み、疎み、争うこともあるが同じ時を紡ぐことで足りない何かを埋め合いそれは確かに豊かになることなんだ。そしてD(ドラゴン)カップは世界を救う。な物語。
過去レビュー恥ずかしい、これがイロモノじゃないとかマジウケた。ドラゴンを擬人化させアニメ的なレズ、ショタ、オタクが居て更にJSですらレズネタにしているからもうハッキリとイロモノとしか言いようがないだろう。「ぽぅん!」と揺れる擬音は何回使われたか分からないほどに!
そんな下手物臭がプンプン臭う設定なのだが不思議と不快臭を感じにくいのはこの作品のテンポにある。もちろんアニメとして、ネタとしてデフォルメされた偽物の設定だからこそ安心して見ちゃってるってのもあるのだが。
とにかく物語1話1話のキリが良く関係性の成長が垣間見ることもできストーリー全体がハートフル。カンナに父性や母性を擽られた人も多いのではないだろうか。
子供の成長ストーリーはいわゆるハートフルコメディに鉄板なのだが「パパ聞き」のような作者の願望を性玩具に具現化されたようなキャラクターと違い擬人化された存在しないキャラクターであること、ラノベらしい妄想だらけで破綻した気持ち悪い「自称シリアス展開」ではなく多くの子育て経験者が通る道である納得できる「子供の自我による抵抗と子供らしい範囲の抵抗」であるストーリーだからこそ不快感なく高い納得感とともにキャラクターの個性が魅力に溢れ映え映えしい。
そして主人公を女性にすることでネタに振り切り更には片親の切実な悩みはシングルマザーの母性溢れた悩みとなる。親心を少しでも理解しているならば胸が締め付けられること間違いなしだろう。
マンガチックな描写でも明らかに京アニらしい丁寧な絵に物語を盛り上げる上手く馴染んだBGM、終始ブレないストーリーは流石京アニといったところか監督や脚本の妙なのか。動画工房みたいなカワイイダケアニメは簡単に作れるんだぞと言わんばかりの作品だったが後発作品あったっけ?
私は京アニ信者ではないが京アニは「何でもやっちまうぜ!」と言った作品を作っちゃうが動画工房に同じような作品、特にキレイなキャラクターな作品は作れないんだろうなぁ。等と染々と感じた。会社の体力の問題もあるんだろうけど。そもそも動画工房全作品見たわけじゃないんだけどね。
んでも今回も最終話の違和感はかなり大きく感じてしまう。父ちゃんに対する主人公の恐怖の仕方と言うかハマりが悪いと言うか。とても良質なマンガアニメだっただけに少し惜しい。それでも私にとって物語、絵、音、声優さんのハマりに優れたハイバランスな作品。
カンナ見てるとやっぱり子供ほしくなってまう。少子化対策にどうですかぁ!文科省さん!
中の人加藤大先生はイロモノさせたらドラゴンをも凌駕する翼を授ける!
【以下過去レビュー】
{netabare}
とあるきっかけから擬人化したドラゴンのメイドと人との物語。
この作品みたいに波がたたないほのぼのアニメは心に余裕を与えてくれますね。主人公を女性にしたお陰かハーレム臭と俗っぽさが更に無くなりまさに無害アニメ。キャラクターもかわい、描写、表現といった作画のレベルはザ・京アニでした。ゆる~い様でも細部の作り方は流石。
ギャグもキャラクターも作画も素晴らしいものでしたが最終話だけはもう少し何か欲しかったです。とはいえ全体的にはマッタリしながら微笑ましいお話に癒された、そんな優しい作品でした。
カンな見てると子供が欲しくなっちゃいました。{/netabare}