ヒロウミ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
伝える事の難しさ
【満足度評価訂正】
伝えたいことが伝わらないもどかしさ、伝わったときの喜び、伝えたいと思う気持ちの大切さ。
いじめ、障害などの壁がこの作品ではフューチャーされやすいみたいですが私にはもっと根本的な事しか見えませんでした。
目は口より語ると言われているが本心が毎回かならず伝わらない。口だけであれば尚更ですが。偽りない心を他人に完全に伝えるには目と口と素直な心が必要だと思います。この作品ではその口と心を表現したかったのかなぁと思いました。
目は目を含めた表情、口とは言葉の形やその単語、素直な心はそのままの意です。3つ揃わないとちゃんとしたものが伝わらない、伝わらないと人と人はすれ違うものです。すれ違いが重なれば離れてしまう。離れてしまえば情がなくなり情がなくなれば悪意を持ち簡単に傷つけてしまうものなんです。世の中理性がしっかり保てて扇動されないできた人はそう多く居ませんので。
あとは無意識の行為の善意による悪もあります。それは人によって価値観がバラバラで善行にもなれば悪行にもなったり、軽い行為になったり重たい行為だったり。良かれ悪かれ結果が変わる。若さゆえにその価値観の違いが分からずお互いに傷つけてしまう。でもそれは当たり前ですよね、他人の気持ちも価値観も完璧な理解は不可能なんだから。時間をかけて近づくことはできますが。
他人との違う形や求めているもの、価値観などを受け止め理解し成長していく人のあり方を見事に表現された作品と思いました。
親って我が子のことすら全てが完璧に見えているものではありません。あなたの親はあなたでは無いのだから当たり前ですよね。親は何かを感じますが何かの中身は分からない事が多いんで是非とも言葉でもう少しだけ多めに思ったことを伝えてみてください。
余談ですが作画、BGM、キャラクター描写全て安定の京アニクオリティでした!