たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
本当に忍者なのかは疑問が残るが
このNARUTO世界での忍者はほぼ魔法使いに等しく、諜報戦や暗殺などのスパイとしての忍者ではない。
あと、ほぼ忍者以外の一般人や外国人(白人や黒人)は登場せずにアジア系で統一されてしまっている。
考えてみたらすごい設定だが、忍者の里「木ノ葉」における歴史が後半で出てくるのだが、ストーリーの序盤で国の長である火影が「4代目」であること(実質は三代目だったが)、忍者たちは家系や家柄によってある種の封建社会を立てていることだったり、その大半が世襲制だったりするんだが、後半ではそのほとんどが蘇ったりなんかしたりして話の主軸に加わる。
これは恐らく「NARUTO」という漫画を連載する上で、あらかじめ設定やキャラクター、ストーリーの流れを作っておかないとそうそうできる芸当ではない。
少年ジャンプの中ではファンタジー漫画で設定や世界観をあらかじめ決めてから連載を始めている作品の始祖は「ダイの大冒険」くらいからだろうが、「ワンピース」も含めて、ある程度通して読んでもストーリーに破綻なく構成する構成力のある漫画家がこの頃から増え出してきた時代でもある。
そう「あらかじめ始まりと結末が決まっている。」のだ。
そういった点では「忍者漫画」としてはイマイチだが、「大河漫画」としては良くできた作品だったと思う。
追記:どっちかといえば陰陽道に近い