ダレイオス さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
自分に合わないアニメだと思った。
タイトル通り、南家の人々が主人公で舞台設定は現代で
普通に生きている人達を主人公にしたものかな
設定は三姉妹が主人公だけど、父親も母親も出てこないので
(自分が確認した限りでは電話の会話の中で一度母親の名前が出てきたぐらい)
子供しかいない摩訶不思議な家族設定で設定にリアルさはない。
1話30分構成だけど、序盤は小ストーリーの連続をやっていて
作りとしては小ストーリーの連続で成り立っているかな
出てくるキャラは主人公の三姉妹は小学生、中学生、高校生と
設定されているので小学生か中学生か高校生の違いで個性を出そうとしていましたね。
そしてやっていることは、コメディーギャグですね。
しょうもないネタをボケとツッコミで乗り切る作りでした。
ただ、それだと単純な構造になるけど
ボケとツッコミにボケが加わりさらに突っ込む展開とかもあるので
ネタを連続で出すことにより視聴者につまらないと思わせる暇を与えない
人海戦術でネタのどれかが受ければ楽しめるのではないかと思う。
なのでコメディーギャグの作りとしては頑張っていたんじゃないですか
しかしながら個人的には最初のころはやっていることは悪ノリだと思ったし
そのせいでキャラの慣れ合いもあんまり好きではありませんでした。
出てくる登場人物はとことん他人に厳しく、自分に甘い自分勝手なキャラが多いし(特に次女と三女)
それに対してのおしおきがあるわけでもないのでスッキリしないことが多い。
例えばテストで100点を取った人を馬鹿にして自分の65点は人間らしいと
自己満足したり自分にはとことん甘い。と登場人物を甘やかす作りなので
個人的には最初は取っつきにくい感じでした。
あと小ストーリーの連続だったので4話まではそれ程は面白くはなかったですね。
小ストーリーの連続で面白くなりそうで切れていたので
中々面白くはならなかった。コメディーギャグの作りとしては頑張っていたのはわかるのだけど
どうも自分には合わなかったな
あとキャラの悪ノリも自分には合わなかっただけかも・・・
面白くなるのは1話連続したストーリーが増える5話以降かな
今までは面白くなりそうで切れてたのが
1話全部同じテーマをやることにより笑いに積み重ねが出てきて
面白味が出てきました。
キャラに個性が出るネタも増えてきたし、親戚のおじさん(いとこ)をいじったり
長女である春香の過去の話を上手くコメディーにもっていったりして
キャラクター性がよく出ていて面白さにも繋がっていた。
マコトの女装少年ネタも女装少年をただやるだけでなく
女装少年をしないといけない理由があり
上手くストーリーを消化しながら女装少年ネタをやっているので
楽しく見れたしマコト自身は最初はノリ気ではなかったけど
段々変ってくる変化は素直に楽しめた。
なので5話、6話、7話あたりは意外に面白かったと思います。
ただ、後半はキャラはキャラ立ちはしていてキャラクター性がよく出ているのだけど
深くキャラが掘り下げられることもなく見ていて単純さがありましたね。
キャラもいつの間にか沢山増えているし流石に増やしすぎたかなと思いました。
もう少し少ない人数でまわした方が見やすかったかな
人数が多いわりには個性が出ているキャラは多いので
キャラの個性が出来るようにキャラ付けは頑張ってはいたとは思うのだけどね。
キャラに関しては見ている限りでは、面白いことをしているな的な
コメディーは多かったので色々笑いを取ろうと頑張ってはいたとは思う。
それが笑えるかになると笑えることもあるのだけど
全ててわけではないので、たまに笑える感じでそこそこは楽しめる後半でした。
特に保坂の春香への好意の見せ方はかなり面白かったし良いキャラだったと思う。
作画については、当時としてはかなり綺麗でキャラクターデザインも洗練されたものだったのではないでしょうか
今見ても古い感じはしないので見た目の可愛さは出ていたと思います。
1話がかなり綺麗で中盤、終盤になってもあまり作画レベルが落ちないのも
当時としては頑張ったと思う。演出でたまにリアル顔になるのもシュールさが出ていて良かったのではないかと思う。
声優さんについては三姉妹の声優さんは、それぞれ役としての個性が出ていたし声質もピッタリでしたね。
その他のキャラも全体的に声質は合っていたし演技力自体も満足でした。
全体的にキャラ同士の掛け合いも面白く聞こえたし演技そのものには不満点はなかったです。
まとめると、次女と三女が自分は苦手だったので
自分に合わないアニメだと思った。
自分に甘く他人に厳しい性格なのが合わなかった。
どっちかだけなら、そう思わなかったけど
コメディーギャグとしてはギャグとツッコミを上手く使いこなしていたし
ギャグのネタは面白くなるように色々頑張っていたのはわかるのし
綺麗な映像面の頑張りや声優さんの頑張りはあるし
キャラ自体は人数が多いわりには個性が出ていたし魅力的な脇を固めるキャラは多かったので
アニメの出来が悪いって感じはしなかった。
5話から7話まではとても面白かったし楽しめる場面はあった。
後半もそこそこ楽しめました。
脚本が悪いとかではなくて、悪ノリを始めとして自分には合わなかったのだと思う。