ヒロウミ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ノゲラはソシャゲ、さくら荘はPS2。その心は?
今さら気付いた制作陣、声優陣の一致。マッドハウスよ、その意図は何なのか!
ってか無意味なタグ付けチョーウケた!
この作品はキャラクター各々の立ち位置と立ち回りが話数が進むにつれて少しずつ変化し絡み合う。その様子はクネクネ曲がる変化球ではなくほぼ直球。劇的な変化はない、がそれが良い。各々が抱える希望や夢と現実と挫折を繰り返す姿はよくある青春ストーリー。
物語の基幹はそれだがさらにラブコメ要素を強く盛り込み物語を盛り立ててくれ視聴しやすい作品。特にましろと七海の対比するヒロインたちはとても魅力的に見える。
16話以降がまとめに向けて小康状態でかなり暇なのだ。更にクリスマスで実質フラれたはずの七海ちゃんの平気な様子のシナリオは物凄く違和感がある。我慢しちゃう子フラグなんだろうがその場から立ち去りそうだけどな。そんな都合良く進んじゃうマッタリしてしまった空気からの最終話の清々しさはなかなかのもので脆くなった涙腺にキラキラ光る青春の汗はぐっさり刺さる。やっぱたまらん!
この時期の堀江さんは色々な声質で演技しているのだが本当に上手い。最近決まった声でしか演じているように思えるのだが限られた枠で縛るにはもったいない。そしてぼそぼそ声に少ないセリフで演じきった茅野さんも素晴らしい。なのにノゲラの白は苦手なんだけどこの差はなんだろうか?ロリをズリ◯タをにしてるような表現にしか見えないからかな?
フラれた割には元気な七海ちゃん。関西弁の女の子たまらんわぁ!そして中の人の声質チョー好き!よくテレビでナレーションあててる人に似た声質の人いるんだけどなぁ。その人は売れっ子なんだけどなぁ。まぁ明らかに周りの演者に比べてすこーし物足りないし他の出演アニメのタイトルを見たが多分売れっ子まではいってない。
川澄様サイコーやぁぁぁぁ!
絵も比較的安定した作画で感情描写もセリフの間もかなり良く別会社かと思うぐらい。3年の内に発売されそれぞれそれなりに好評だった「さくら荘」「はがない」「俺ガイル」「冴えかの」。
続編を作るのが簡単そうだが見事にすっきり終わりきってしまったさくら荘、AICが虫の息のはがない、音信不通(臭わせ無し)な俺ガイル。唯一制作発表があったのは冴えかののみ。はがないは実に不運だがAICがとっとと手放してくれたらifはあるのかもしれない。
さくら荘にいたっては時間が空きすぎてる上に豪華声優陣制作陣の割には円盤不調、止めはJ.C.STAFF。原作がこのアニメから先が続いてるのか知ることなんて無いし無かったとしてもこの会社はオリジナル作らんでしょ(知らんけど)。500%続編は無いだろう。2012年はビッグタイトルに溢れ良作でも埋もれてしまった作品は多くアニメファンとしては喜ばしいがこの作品のファンには少し残念だっただろう。
妹も絡むし二人の続きが気にはなるがこの作品の終わりかたとしてそれを望むのは野暮なのかもしれない。原作の続きがあるのか知らんけど。
全てをなげうってでも自分なりの一生懸命で尽くす儚いましろにメロメロな私はこの作品にバリバリの色眼鏡満足度評価なのだが私にはあまりハマらない茅野さん・・・。あ、藍より青しだ。この報われない感じ。川澄さぁぁぁぁぁ(ん)!
満足度評価には若干のセイバー&レヴィ補正が入ってます。
その心は!
{netabare}
注:当方ロリを男の性の愛玩表現に対するアレルギーがあります。
昨今のソシャゲを見たら分かるが損したくないよ!な後追い至上主義の風潮が強く、パイオニアは存在しない。綺麗な絵や音楽、多彩な効果音や音声はあるけどB級出版社が制作しコンビニにたくさん並んでるエロ本のように無難なものが多く差を感じれない。過剰なほど供給され続けるタイトルは使いふるされたコンテンツに男のスネ毛を足していっただけなので個々に代わり映えのない毛の生えたドングリがたくさん並んでる姿。しかも大半が基本無料のものが多く更にお手軽感を押し出しているのでプレイヤーにとって価値の低下スピードはとても早い。無論ドングリの中にも良い形のドングリもあるのだが所詮ドングリ。他の物で簡単に補完できる分すぐ飽きて存在の薄さと忘却までのスピードは早い。
対するPS2は初代PSほどのインパクトは無いものの進化したスペックに家庭用CS機で最も美しいグラフィックで個性が色々な姿で表現された世代。しかし今となればただの型遅れで多くの人が見向きもしないが名作と呼ばれるソフトは劣悪グラフィックでもまだまだ遊べる。
ノゲラの無印が面白くて劇場版まで見てるのに何が良かったのか1年経ったらもう忘れた。キャラクターだけは良くて物語も破綻なくて楽しみにして見た劇場版なんて「白」が「髪の毛ウネウネエイリアンだったっけ?」で「めっちゃ綺麗な絵」で動いていたとしか覚えてない。ってか春に見たノゲラゼロの評価をめちゃくちゃ書いた事すら今の今まで忘れてた。劇場版はアニメ見ない人間が見たら無関心ではなく嫌悪感を抱くような部分があるんです。中学生が描いたような幼稚に表現されたラノベにありがちな「疑似夫婦」。責任負わなくて済むお手軽感が二人の関係を「軽薄」なものと錯覚させる。あの物語ならわざわざそんな展開は要らないんですよね。二人の証としての指輪のためだけに作ったような蛇足展開。
新しい作品に飽きたり大した収穫の無さそうな作品で時間の浪費に嫌気が差しそうになったりしたときに周回するならこちらの作品かな。ただただ流し見するような時間の浪費にしかならないソシャゲにはハナから手を付けない。(艦これしてるくせに!){/netabare}
【以下過去レビュー】
{netabare}
学園日常のドタバタラブコメ。ストーリー展開もテンポ良く、主要人物の深い感情も表れておりギャグの面白さと現実に起こりうる問題が良い感じのバランスで組み合わさって面白かったです。ご都合主義な面は強めですが不快感なく見れました。
最終話はまたまたご都合主義なんだけどホロホロきました。えぇ、あれは来ちゃいましたね。結末も優しい物語でした。
2期があってもおかしくないんだろうが外野がうるさいみたいで無いでしょうなぁ。残念。{/netabare}