ヒロウミ さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
シャフトと複雑に絡む天才たちのシンフォニー
絶望も希望も愛の前では想いに変わらず。
私の最も心打たれ、最愛の作品と言っても過言ではありません。最近気付いたんですがレビューしてなかったんだ(笑)ってこの作品を今さらどーこー書くのか悩ましい!
この作品に出会ったのは2013年頃。飲み会帰りにたまたま目にする位しか無かった深夜アニメなのに目覚ましテレビとかでも紹介されてて存在のみは知ってました。
当時色々あって闇に落ちてたんですよね。会社に行くのもどこか行くのも女の子のケツばっか追いかけ(意識し)てました。その内のアニメ&ゲーム大好きなオワコンアラサーフリーターの子に紹介されてたまたま見たんです。初見で涙が溢れちゃいましたよ!まさか大の大人が人前でアニメを見て涙するのは衝撃でした。体裁とメンツを良く見せようと必死にメッキを施してましたからね。痛み、悲しみに相当不感な状態でしたので自分を見つめ直すきっかけになりました。
ささ、そんなつまらない話しは置いといて。
伝説の衝撃の3話、EDがMagiaになり世界が一変します。9話から少しずつ世界が明るみにさらされるが本当に分かるのは10話から劇場版新編でしょう。OPのアニメーションは10話にならないとまどかが魔法少女コスチュームな意味が分かりませんしね。毎回だがさやかと杏子の絡み以降は涙が止まりません。EDも更に感情を高ぶらせる。
ストーリーは現実的なのに幻想的な世界にあふれる「想い」のお話。その想いは大人なようで大人でない不安定で未熟な気持ち。複雑なようで本当は短絡的な想いは細やかな展開を重ねて行くので1クールでまとめた人は本当に凄いと思う。更にはシャフト独特のカットは意味深な雰囲気を醸し出しイヌカレーの空想的世界の描写が物語に深海のような深みを作り出す。
悠木さん、酒焼け声のイメージしかなかったぞ!斎藤さんだぞ!って禿げては無いけどまさか幼い声でほむらを演じてたとは・・・。演じてる声優さんたちの名前みて全員にビックリ!本当に今さらですよね(笑)
アニメに疎かった人間すらパチスロなどをきっかけにファンも相当増えたこの作品。色々な考察や賛否両論溢れる多くの人が触れたものと言えるでしょう。私にとってはストーリー、絵、音楽、演者全てが特別な作品。「想う」ことの大切さを再認識させてくれたものでした。想うことは愛に通じその想いは豊かに過ごすための大切なものですから。