◇fumi◆ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
それでも、観ないことには自分が自分でいられない
2012年に公開された新劇場版ヱヴァンゲリヲン第3作 95分
総監督 庵野秀明 監督 摩砂雪 前田真宏 鶴巻和哉
通称エヴァQ 「巨神兵東京に現る劇場版」と同時公開
もともとエヴァンゲリオンという物語は、
人類滅亡の可能性のあるサードインパクトを防ぐ戦いと言う名目であった。
ファーストインパクト
リリスを乗せた黒き月との衝突で月が形成された。40億年前
セカンドインパクト
西暦2000年に起こった大災害。原因は隠蔽された。
サードインパクト
生命の始祖によるアンチATフィールドにより生命の個体が消失し、
肉体はL.C.Lへと還元され魂は解放される。
20世紀エヴァ「まごころを君に」では幻想的な描写により、
サードインパクトが描かれ人類の段階変化が描かれたが、
新劇場版エヴァ破では、TV版の後半の一部と「Air」に近い描写が観られた。
これは視聴一回目の感想になる。
{netabare}本作Qは破の直接的な続編であるため、シンジの暴走的行為の結末が描かれることとなる。
ギャグシーンは一切なしのシリアスドラマ。
大部分の人類の願いとしてはサードインパクトを完全に防ぎ、
セカンドインパクト以前の世界の復興を目指す方針。
これは破でも描かれ、基本的にはシンジやレイもその方針に従った。
しかし、掟ゲンドウを中心とするNERV上層部(ゼーレ)の意志は、
人類を次のステージに導くことであり、サードインパクト阻止では無かった。
このQではシンジの行動が引き金となった「ニアサードインパクト」の14年後が描かれるが、
シンジは仮死状態だったのか、14年前そのままである。
エヴァの呪いで変化が起こらないという言葉もアスカの口から聞かれる。
では、「まごころを君に」はシンジの夢を描いたものだったのか?
サードインパクトの描写がなされていたが、同時に夢であるという画像も多々見られた。
「ニアサードインパクト」おそらく想定よりも小規模の災害、
と呼ばれること、さらにシンジにより大災害の可能性が起こりえることも、
今回のQでは言及されることになる。
Qは非常に物足りなく後味の悪い「つづく」で終わっていたが、
救われたのは「まごころを君に」を完全否定せず物語に織り込んだこと。
物語はNERVが二つに分かれ、ゼーレ側とヴィレ側の抗争で次回へ続くようだ。
20世紀版と21世紀版の連続性が見え始めたところで現在中断している。
2年、3年、そして5年経って次回作の情報は無し。
シンエヴァと予告にあったが、「シンゴジラ」を制作している。
声優の劣化も深刻で、現状ではまじめに考えても無駄かもしれない。
本作Q 上映当時に劇場で観た人には夢があっただろうが今現在観た感想は微妙である。
シンゴジラを観た後では「次回予告」がむなしいものに見えた。 {/netabare}
謎が解決されるめどは立ったものの、解決は作られないのではないかと言う予想のほうが強い。
現在の評価
序 高水準の書き直し 破 新展開 単体としては傑作 Q 超展開 解決の糸口
物語としては評価不能 アニメとしては高水準のため大満足
あくまでも続編があるとして
完結編視聴後には評価は大きく変わると思う。