ヒロウミ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
止まっているからじゃないんだ。歩んでいるのに留まっていたいから苦しいんだよ。
春の「君嘘」、夏の「あの花」、秋の・・・、秋の・・・あれ?、冬の「White album2」で私の涙はいっとき渇れる。
君の泣きスイッチどこにあるんだろ~ってネタが古いんですけども!見始めてすぐのOPでもう潤んでしまう。最終話を思い出し歌詞が刺さりOPアニメーションの最後に秘密基地に現れるメンマで刺さる。そして皆が消え振り返る姿で止めを刺され鼻水ズルズル。1話終盤で秘密基地に走るジンタンで鼻水ズルズル。さらにはEDでもうワケわからん状態に。オーバーキルですよ、これ。
メンマの優しさに心が揺れる。ジンタンに○顔でいてほしくて、ただそれだけなのに揺れて揺れて色んな穴から色んなものが溢れ出す。
引け目、負い目、欲望、ズルさ、汚れを見る度に憂鬱になりたくさんの優しさが経験則で安易に危険回避する思考と自分に疲れて固くなった心を柔らかに解かしてくれる。
子供だからこそ何ら対処できる力もなく、経験していないからこそ知識がない。等身大の想いが真っ直ぐで真っ直ぐで色んなことを思い出す。忘れた心、いや、大人になり薄まったところに気付かされる。大事な大事な作品。
暗い!この物語チョー暗い!誰も救われなさそうなドロドロの物語なのに最後はボロボロ泣いてる。悲しいんじゃない、「好き」が温かくて止まらない。
共感を強いるような展開山盛りですがスルーしちゃって良いんです!そう、最後に良い感じになれば良いんです!最後も無理なら2周目か少しだけ後日談が追加された総集編の劇場版で泣けるかもです。ポイントはキャラクターの思惑を知っていること。劇場版では何故か花火で絶頂に逝きました。
まぁそもそも泣きスイッチや笑いスイッチ、面白スイッチなんて人それぞれにあるし泣けない、面白くないもあるだろうし当然なんですけどね。酷評されても何言われてもそれはそれなんで安心してください!履いてませんよ!
キレイな背景やキャラクター描写もさることながらこの作品の一押しは「横顔」。色んな横顔が目についちゃうんだけどこの作品の横顔の情緒がたまらない。ちょいちょいキャラクターの頭の形がぶっ壊れてんのは愛嬌か意図的なものなんだよ、きっと(色眼鏡)。
そういえば「さすがですわ、お兄様」系の演技じゃない早見さんって珍しいんじゃなかろうか。それにしても茅野さんや早見さんにア○ル!ア○ル!って言わせるなんて!ステキ過ぎだぜ!
何度か周回していながら牛乳臭いボロ雑巾のようになっちゃうのでレビューし直せ無かったんだが今回はなんとか踏ん張れた!少しは成長したのかな。
自分に疲れたり欠けたりしたときにふと手を伸ばしてしまう、私の対処療法の処方箋。
満足度評価は牛乳瓶底(七色)眼鏡でございます。
【以下過去レビュー】
{netabare}昔と今と根っこは変わらないけど表面の気持ちも身体も大人になった幼なじみ。それを繋ごうとする本当はいないはずの昔の幼なじみ。
序盤はゆっくりと物語が進み、幽霊という設定のためか非現実的で軽く見ちゃいました。が、お話が進むにつれそれぞれがその子を思う気持ち、昔に残してしまったものが露になる度泣いちゃいました。最後のセリフはバカみたいに臭く青いのに心に刺さり終わった後もしばらく涙が止まりませんでした。とにかく最後まで見てください!
まぁそんなだから続けて見た劇場版でも泣きっぱなしでしたが。{/netabare}