ニーノ さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
小説の映像化の失敗作
【あらすじ】
一言で言うと、主人公が死んだ親友の死者蘇生を目指す物語。
舞台設定:19世紀
主人公:ロンドン大学の医学部生
死んだ人間をゾンビ化する技術が生まれ、ロボットのように労働資源として活用するのが当たり前となった世界。
主人公は死んだ親友をゾンビ化し、魂までも取り戻そうと禁忌の研究を続けていたところ、
政府の諜報機関に見つかりスカウトされるところから物語が始まる。
【感想】
超展開の連続により置いてけぼりを食らい、登場人物にも感情移入できない作品だった。
この原因は原作の「459ページにも及ぶ長編小説」を、たった「200分の映像」にまとめようとした結果起きた事故だろう。
おそらく、いくつものイベントを省略して映像化しただろうから、キャラの心情の軌跡も上手く描けておらず、
あのキャラが死んだことにどうしてお前がそこまで拘るのか?
突っ込みどころをあげればキリが無いが、終始頭の中が?マークで一杯だった。
100分過ぎた辺りから視聴を止めようかと思い、観終わったあとはやはり途中で止めておけば良かったと後悔した。
原作は、第33回日本SF大賞・特別賞などいくつも受賞していることからきっと面白いんだろう。
ただこの映画化は失敗だと思う。
唯一の救いは、作画が良いことと、ハダリーを演じる花澤香菜の演技が素晴らしいことだけ。